このページは、外部サイト
CyberAgent SEO Information の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「
2024年 SEOと検索エンジンの予想」 からご覧ください。
ここ2年ほど年初にその年の検索エンジンやSEOについて勝手に予想してきましたが、せっかくなのでアメブロ全体のアクセスにちょびっと貢献する意味も込めて今年もやってみたいと思います。
2022年
2023年
2024年は元旦から自然災害が発生するという誰も予想していなかったスタートとなりました。
改めて被災者の方に心よりお見舞い申し上げるとともに犠牲者の方のご冥福をお祈り申し上げます。
さて、2024年のSEO・検索エンジンについての予想ですが結論からいうと2023年の流れのままであろうと思います。
1.アルゴリズムは信頼性重視になる
昨日、ちょうど辻さんとも話していましたが、アメリカで11月には大統領選が行われます。大統領選前にはフェイクニュースが流れないように徹底するのがGoogleの姿勢であると認識しています。
そのためにはEEATの旧EAT部分、Expertise、Authoritativeness、Trustがより重要視されると考えられます。昨年より影響の出始めたもう一つの「E」であるExperienceに反しては今年の前半から中盤くらいで一旦弱まるのではないかと考えます。ただ、この旧EATは概念ですので、何をもってEATが高いと判断するのかは現時点で不明です。これまでの傾向を見ると大規模サイトが有利であったり、被リンクが多いものが有利であったり、サイテーション(指名検索やメンション)が多いものが有利であったりしましたが、そのままなのかより複雑な指標が入ってくるのかは分かりません。
いずれにしても小規模サイト、新興サイト、個人サイトや個人ブログ等について逆風になる可能性は高いと思われます。
我々にできることは結局のところサイトやコンテンツの信頼性を高めるための質の良いコンテンツを作り続けることと浮き沈みがあっても諦めずにサイトの運営を続けていくことしかないと思われます。それが、サイトの規模を大きくし、被リンクを増やし、サイテーションを増やしていくことにつながるはずです。
また、メーカーや店舗等のリアルなビジネスの場合はサイトの中身だけでなく、実際の商品やサービスがそれらにつながっていきます。ビジネスの品質そのものを高めることこそが最強のEAT対策と言えるかもしれません。
2.SGEは一般にはローンチされない
GoogleのSearch Generative Experienceそのものは益々進化していくと思います。Bardもそうですが、大規模言語モデルはますます発展するとみられますしハルシネーションへの対策もしてくるでしょう。現在SGEは、Search Labs経由での提供となっており一般に広く公開しているわけではありません。SEOの専門家の中にはSGEが2024年の早い段階で通常のGogole検索に実装されると予想している方もいらっしゃいますが、私は早くても年末、おそらく今年の実装はないと予想します。
社会情勢が不安定な中でハルシネーションのリスクがあるものをGoogleがリリースする可能性は低いと考えているからです。イスラエルでもウクライナでも戦争が起こっているうえに、アメリカの大統領選もあります。生成系AIの特徴をかんがえると(だいぶ)がんばればハルシネーションを発生させることはできなくないかもしれません。そのリスクはGoogleも考慮するでしょう。
また、そもそもSGEというかBardからですがMicrosftの対抗策だったはずです。そのMicrosft、Bingの利用率は増えているとは言えない状況だと思います。そんな中でSGEをリリースするというリスクをGoogleが背負う必要はないと考えます。
3.Googleの収益戦略の加速
昨年は検索結果の途中にリスティング広告が差し込まれたり、動画検索がYouTubeだらけになりその先のYouTubeでは広告が増えたりと、明らかにGoogleの収益化戦略が加速していました。Googleはもはやインフラではあるものの一般企業であり、また昨年は大規模なレイオフを行ったことからも理解できる部分はあります。ただ、さまざまなところで広告が増加したりGoogleの資産への誘導がなされたりという部分は、我々サイト運営者やSEOsにとってはつらいところではあります。
しかしながら、この流れというのは止まらないのではないかと思います。動画検索がいまから元の姿に戻りYouTube以外の動画コンテンツにトラフィックを流すという可能性は少ないでしょう。SERPsからリスティング広告を減らすこともないでしょう。
これからはさまざまなバーティカルサーチにおいてGoogleがビジネスを展開する可能性も考えておかなければならないかもしれません。
4.スパム対応の厳格化
Googleはトラスト、セーフティーに関わるチームをレイオフ時に解散させるなど、検索者が望む姿と逆行するような気配がありました。しかしながら、ホスト貸し(寄生サイト)を中心にスパムへの対応は引き続ききっちりと行われています。恥ずかしながらアメブロ上でもスパムは存在し(多くはスパムフィルタでブロックされます)それらへのマニュアルアクションは現在でもしっかりと行われている状態です。
Googleは引き続き世界中のスパムの実態を把握しようと努力していることも知っていますし、特に(過去のリンクスパム大国だった)日本の現状には気を配っています。一部の知恵を絞ったリンクスパムに関してもGoogleは対応策を検討しているようですし、引き続きホスト貸しに関しては対処していくものと思われます。
5.ユーザー行動の重要性の向上
Googleの人と話していても、User Behaviorへのフォーカスを進められます。昨年すでにその傾向は見られていましたが今年はよりその傾向は強まるかもしれません。User BehaviorはCTRや直帰率などの単純なものだけを指標にしなければスパムされにくいという特徴もあるでしょう。また、ユーザーが本当に良いと思っているサイトを炙り出すのに適していると思われますので、よりユーザーにフォーカスした、ユーザーに優しいアルゴリズムになると考えられます。
一方で、「1」に記したような信頼性というところとは相反するものが上がる危険性が捨てきれないことから、ユーザー行動指標が強くなるのは今年の前半だけかもしれません。ただ、大統領選が終わったり、社会情勢が安定したりした際には、かならず今よりも強くなる指標ではないかと思います。
6.SEO業界の若手の台頭
これは希望です。そろそろ世代交代の時期に入っていると思います。さまざまな場でSEOを生業にしている方と交流させていただきますが、若い方には本当に優秀な方が多いです。弊社でもSEOに関わる人、SEO専門の人だけでなくエンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーなどだいぶ若返りました。おじさんは私一人ということが多いです。(もはやおじいちゃんの扱いをされていますが)ぜひ若い方は横のつながりをもっていただきお互いを高め合っていただきたいと思います。
ということで簡単ではありますが2024年のSEOを勝手に予想してみました。
先にも書いたように、今年はあまり動きがなさそうな気がするので書き始めて「書くことがない」ことに気づいてしまいました。。なので若干無理矢理感があるかもしれませんがご容赦いただければと思います。
@kimuyan