店頭販促支援などのmitorizが実施した「男性の美容に関する調査」によると、男性の4割超がスキンケアに関心があるようだ。購入先は実店舗が多く、ECの利用割合は9%程度。購入先の実店舗の上位5位には「ディスカウントストア」「ホームセンター」もランクインし、女性との購入先の違いが見られた。
調査対象はmitorizが運営する消費者購買行動データサービス「Point of Buy(POB)」の会員3682人(男性1855人、女性1827人)。
ECでの購入率は女性の4分の1
スキンケア・美容アイテムを購入する場所を聞いた質問では、男女ともに「ドラッグストア・薬局」(男性65.7%、女性80.4%)が最多。女性は2位に「EC・インターネット通販」(38.0%)が入っているのに対して、男性は9.0%と女性の4分の1程度となっている。
スキンケアや美容アイテムの購入先
必ずしも男性特化の商品が選ばれるわけではない?
男性会員が2022年8月~2023年7月に投稿したレシートデータから期間中に購入したスキンケア商品について、最も購入されていたのは「花王 ニベア クリーム」(1.8%)。「マンダム ギャツビー フェイシャルウォッシュ」(1.7%)、「花王 メンズビオレ 洗顔シート」(1.2%)と続いた。
上位10商品のうち男性化粧品は4アイテムのみ。美容のために男性特化商品を購入しているわけではないようだ。
男性の利用率が高いスキンケア商品
スキンケア、メンズメイクの関心度合いは?
スキンケアへの関心は30代以下が最多
男性の回答者にスキンケアへの関心の有無を聞いた質問では、「とても関心がある」(13.0%)「多少関心がある」(29.9%)を合わせて42.9%となった。
世代別では30代以下が最も関心が高く、「とても関心がある」「多少関心がある」が合わせて51.2%。40代・50代と世代が上がると「関心あり」の比率は下がっているが、一方で60代以上は比率が上がっている。
男性のスキンケアへの関心
メンズメイクの関心は全体で9%も、30代以下で高い傾向
メンズメイクについて「とても関心がある」または「多少関心がある」と答えた人は全体で9.4%。30代以下に限ると20%近くとなっている。
男性のメイクへの関心
よく利用する商品は「洗顔料」「化粧水」「ハンドクリーム」
男性会員に日頃使用しているスキンケアや美容アイテムを聞いた質問では、69.8%が何かしら商品を使用している。使用率の高い上位3つは「洗顔料」(42.9%)、「化粧水」(26.1%)、「ハンドクリーム」(18.2%)。
日頃使用しているスキンケアや美容のアイテム
男性のスキンケア、メイクは女性の方が肯定的
男性のスキンケアやメイクに対して抵抗があるかを男女に聞いたところ、男性は「全く抵抗はない」(26.1%)「あまり抵抗はない」(36.4%)を合わせて62.5%。一方、女性は「全く抵抗はない」(25.7%)、「あまり抵抗はない」(45.8%)を合わせて71.5%となった。
男性は世代が上がるに連れ「抵抗はない」の比率が下がっているのに対し、女性は40代で一度下がった後、50代で改めて上がっている。男性と女性で、50代は男性の美容に対する考え方に対して男女間で最も隔たりがある。
男性がスキンケア・メイクをすることへの抵抗の有無
調査概要
- 調査期間:2023年8月22日~8月31日
- 調査対象:「Point of Buy」の登録会員(平均年齢49.5歳)
- 調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:3682件)
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:男性の4割超がスキンケアに関心も、ECの利用率は女性の4分の1【男性の美容への関心+購買行動調査】
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