ギグワークスは9月11日、子会社で通販ブランド「日本直販」を展開する日本直販の株式20%を、作詞家・音楽プロデューサーである秋元康氏の関係者4人に譲渡すると発表した。譲渡契約の締結は9月11日付で、譲渡実行日は11月30日。
また、9月11日付で秋元氏が日本直販の総合プロデューサーに就任した。営業面やブランド構築面で秋元氏の知見を活用し、日本直販の業容拡大を図る。
ギクワークスによると、創業以来BtoB領域の事業が主力だったため、BtoCビジネスのノウハウ獲得に課題を抱えていたという。
秋元氏との協力体制を構築し、新商材の開発やタレント起用によるプロモーション、独自のコンテンツを活用したマーケティングを推進する。
日本直販の通販利用顧客は現在累計500万人以上。それらの既存顧客を対象としたプレミアム会員制度の創設を検討しており、プレミアム会員を対象に秋元氏の企画を展開する計画という。
また、シニア層が中心だった顧客層の拡大も進める。新商材の開発からタレント起用によるプロモーション、独自コンテンツを活用したマーケティングを推進。商品、マーケティングの両面から顧客層の広がりを進めていく。
「日本直販」はテレビ通販やラジオ通販を中心に総合通販を展開する老舗通販ブランド。民事再生法の適用を申請した総通から通販事業をトランスコスモスが譲り受け、新設したトランスコスモスダイレクトが事業を継承。2013年1月にトランスコスモスダイレクトが社名を日本直販に変更し、2015年に日本直販をトランスコスモス本体に吸収合併した。
ギグワークスグループがトランスコスモスから日本直販事業を買収したのは2022年。トランスコスモスが日本直販事業を会社分割して新設した「日本直販」(2022年7月1日設立)の全株式を、ギグワークスの通販子会社である悠遊生活(老舗通販のイメンスが2022年1月に分社化して設立、ギグワークスが同年に買収した通販企業)が譲り受けた。その後、日本直販を存続会社として悠遊生活と日本直販が合併した。
現在の日本直販の資本金は1億円。前期(2022年10月期)の業績は4か月間の変則決算で、売上高15億6400万円、営業損失および経常損失はそれぞれ2800万円、当期純損失は1700万円だった。
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オリジナル記事:日本直販、秋元康氏が総合プロデューサーに就任した理由と目的とは?
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