フードロス削減のECサイト「Kuradashi」を運営するクラダシは5月26日、東京証券取引所から東証グロース市場への株式新規上場を承認されたと発表した。上場日は6月30日の予定。
クラダシのメイン事業はフードロスのECサイト「Kuradashi」の運営。「3分の1ルール」「規格外品」「季節品・終売品」などの理由で廃棄予定となった商品をサプライヤーから安価に仕入れ、ECサイトやアプリを通じて会員に販売している。累計会員数は3月末時点で46万2000人。
フードロスについて(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)
取引形態は在庫型とマーケットプレイス型の2種類。在庫型はクラダシがパートナー企業から仕入れて「Kuradashi」で販売、商品は倉庫から会員へ配送する。マーケットプレイス型は先に「Kuradashi」で商品を掲載、受注分をクラダシからパートナー企業へ発注・仕入れをし、パートナー企業から会員へ直接配送する。
売上金の一部は社会貢献活動の支援金として、社会課題の解決に取り組む団体へ寄付。環境保護、災害対策、医療・福祉サービスの充実を寄付用途としている。
事業系統図(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)
「Kuradashi」の認知拡大などを目的にオフライン店舗を展開する「Kuradashi Hub」事業、「Kuradashi」会員に向けてブランド認知などを支援するブランディング事業「Kuradashi Stores」も手がけている。
「Kuradashi Hub」は、「Kuradashi」事業の認知拡大、実店舗で集客した顧客を「Kuradashi」に誘導するのが目的。商業施設で期間限定のポップアップストア、「Kuradashi」特設ブースを設置した小売店への商品提供などを行う。
「Kuradashi Stores」は、「Kuradashi」で獲得したエシカル消費に感度の高い会員に向け、パートナー企業のブランディングを支援する。「Kuradashi」サイト上の「くらだしマガジン」ページに、パートナー企業のフードロスやSDGsに対する取り組みにフォーカスした記事の公開、メールマガジンの配信やキャンペーンなどを提供する。
今後の成長について(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)
直近の2022年6月期業績は、売上高が前期比64.1%増の20億7368万円。営業損失は7471万円、経常損失は7446万円、当期純損失は8027万円だった。
売上高の推移(画像は目論見書から編集部がキャプチャ)
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オリジナル記事:グロース市場に上場するフードロス削減に取り組むEC企業「クラダシ」とは
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