NTTレゾナントは、AI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution(グーサーチソリューション)」に、商品情報を元にAI(人工知能)がハッシュタグを自動生成する「ハッシュタグ機能」を搭載した。
「ハッシュタグ機能」は、商品名や商品説明などの情報、ユーザーの行動ログ情報からハッシュタグを自動生成する機能。商品の色、「ゆったりめ」といった見た目の形状、「自宅で手洗い」などの機能面、「結婚式」「二次会」など利用シーンなどの商品情報をAIが解析し、自動でキーワードを抽出する。
ハッシュタグを商品情報やトップページに表示することで、商品の再検索や回遊を促す。これにより、ユーザーと商品の新たな接触機会を創出し、売り上げ向上、離脱防止といった効果が見込めるという。
「ハッシュタグ機能」のキーワード自動生成イメージ
「ハッシュタグ機能」利用イメージ
ハッシュタグとなるキーフレーズは、任意の情報・手法で抽出できる。
ハッシュタグの抽出手法例
ECでの商品検索、86%が「目的の商品が見つからなかった経験あり」
NTTレゾナントが実施した調査によると、実店舗で見たモノをECサイトで購入する際の検索方法で最も多かったのは「商品名で探す」だった。一方で、86.3%が「ECサイトで商品を探していて目的の商品が見つからなかった」と回答した。
実店舗で見たものをECサイトで購入する際、どのように商品を探すか(出典:NTTレゾナント)
ECサイトで商品を探していて、目的の商品が見つからなかったことはあるか(出典:NTTレゾナント)
また、Z世代のオンラインショッピングについて見ると、商品の検索方法で「タグで探す」「おすすめワード、トレンドワードで探す」という回答が、全体と比べて高い傾向があった。
ECサイトで買い物をする際、商品をどのように探しているか(出典:NTTレゾナント)
調査結果を受け、NTTレゾナントの北岡恵子氏は「他の世代と比べて、Z世代は受動的な探し方をする、提示されたものから探すという傾向がある」と分析。次のように説明する。
「ハッシュタグ機能」は能動的な検索ではなく、ユーザーが浮かばないようなキーワードを提示することで、より商品を見つけやすくする。また、機能面、利用シーン、「可愛い」「綺麗」などのイメージを表示することで、ユーザーが商品の利用をイメージしやすくなる。タグ検索を活用するZ世代に向けた機能ではなく、幅広い世代に向けた機能だ。(北岡氏)
NTTレゾナントの北岡恵子氏
「goo Search Solution(グーサーチソリューション)」とは
AIがユーザーの行動ログから自己学習し、検索結果の最適化を行うAI型ECサイト内検索ソリューション。NTTレゾナントが提供するポータルサイト「goo」の運営のなかでノウハウを蓄積した検索の専門部門が「goo」のAI技術を用いている。
「goo Search Solution」の特徴(画像は「goo Search Solution」のサイトからキャプチャ)
調査概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2023年2月3日~2023年2月4日
- 調査対象:15歳~69歳の男女(1か月以内にECサイトを利用した人)
- 有効回答者数:1035人
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ユーザーと商品の新たな接触機会を生み出す「ハッシュタグ機能」、NTTレゾナントがAI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution」 に搭載
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