テテマーチの研究チーム「サキダチラボ」は、「企業のInstagramの活用実態に関する調査」についてのアンケートを実施、その結果を発表した。
企業にInstagramを活用する目的を聞いたところ、最も多かったのは「新規顧客との接点づくり」が78.8%。「ブランディング」が71.5%、「ファンとのコミュニケーション」が55.5%、「売上の増加」50.7%と続いた。Instagramを通して消費者との関係構築を目的とする企業が多い。
Instagramを活用する目的
Instagramが自社のビジネスに貢献している実感については、次のような意見があがった。
- フォロワーへアンケートを実施し、「Instagramを見て購入したことがある」が7〜8割
- 立ち上げ初年度のECサイトの流入元でInstagramが最も大きい割合を占める
- 製品に対しての顧客の感想‧意見を吸い上げられるようになった
- Instagram経由で流入するユーザーはオーガニック検索経由よりもCVRが高い
- 新しい消費者層との接点がアンバサダー企画によって生まれた
- 月間2000万円ほどの売上のほぼすべてがInstagramきっかけで生まれている
- リピート顧客が増え、ECサイトの売り上げが1.5倍になった
Instagramを運営する上での課題については、「ノウハウや知識が不足している」が64.2%で最多。で「データの分析や考察ができていない」「兼業状態でInstagramだけに集中できない」が54.4%で続いた。
また「人手が足りない」は43.1%、「時間がない」が33.6%となり約3社に1社が時間・人的リソースが不足していることがわかった。
Instagramを運営する上での課題
Instagramにかけられる月次の予算については、「5万円以上」は2020年3月の22.2%に対して2021年12月は43.5%に増加。「10万円以上」だと2020年3月は14.3%に対して2021年12月の調査では28.1%と増え、Instagramにかける予算は増加している。
Instagramにかけられる月次の予算
社内で「Instagramマーケティング」に関わる人数について聞いたところ、「5人以上」は、2020年3月の8.2%に対して2021年12月は17.7%。「3人以下」は2020年3月の82.9%に対して2021年12月は74.2%となった。
「Instagramマーケティング」に関わる人数
Instagramの運用にかけている1週間の時間について、事業会社では「2時間〜4時間」が25.1%、支援会社では「30分〜2時間」で30.5%が最も多かった。全体では「30分〜2時間」が24.8%で最多。また、全体の11.3%は「15時間以上」の時間をInstagramの運用に費やしていることがわかった。
Instagramの運用にかけている1週間の時間
調査概要
- 調査対象:Instagram分析ツール「SINIS(サイニス)」を利用中の企業
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2021年12月21日〜2022年1月27日
- 調査人数:274人
- 調査エリア:全国
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オリジナル記事:Instagram利用企業に聞いた「活用目的」「課題」「効果」「運用体制」「予算」など
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