ポストCookie時代に理解しておくべき3つの重要事項とデータ取得3つの方法を解説 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム | ネットショップ担当者フォーラム

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ポストCookie時代への移行背景、ポストCookie時代に理解しておくべき3つのこと、その時代に合わせたデータ収集法について解説します

ポストCookieとは、「~の後」を意味するポストにCookieをつけた言葉です。Cookieの後、つまりCookieが常時的に利用される「今」の後の時代を指します。

では、それは具体的にどんな時代なのでしょうか?また、Cookieが規制された後に、企業はどんな形でユーザーに関するデータ情報をしていけば良いのでしょうか?

本記事では、ポストCookie時代と、その時代に合わせたデータ収集法について解説します。

ポストCookie時代への移行背景

ポストCookie時代を知る前に、この時代に移行していく背景について知ると、よりポストCookie時代が何かを理解しやすくなります。

では、ポストCookie時代という言葉が浮上してきた、またその重要性が語られるようになった時代の背景には何があるのでしょうか?

▲ポストCookie時代への移行背景:編集部作成 1. 世界各国で強まるプライバシー保護の動き

ポストCookie時代への移行背景は、現在多く利用されているCookieの世界的な利用規制が進行していることにあります。

そもそもCookieとは、閲覧したWebサイトのWebサーバーから発行される小さなテキストファイルのことです。Cookieがあることで、ユーザーの購買履歴などをWebサイト側が収集されるため、マーケティングにも利用されます。

しかし、Cookieは個人情報でもあります。日本でも改正個人情報保護法の法律が制定されたり、他国でもデータ保護法の法律が設定されるなど、世界的にプライバシー保護の動きが高まっています。

2. GoogleやAppleもサードパーティCookieを規制

世界的なプラットフォーマーであるGoogleやAppleも、Cookieを規制し始めています。

Appleは独自のWeb プラウザである「Safari」で、すでに3rd Party Cookieの発行を規制しています。

そして、Googleも2023年までに段階的にGoogle Chromeでの使用に制限をかけることを発表しており、代わりに「Privacy SandBox」を提案しています。

ただしこのうちFLoC(学習結果が似通ったユーザーを数千人ごとに「コホート(群)」に分け、個人情報の特定を防ぎながら嗜好に合った広告配信を可能にする仕組み)について独占禁止法に違反するとの指摘も出ており、2022年には新たに「Topics」というテストを始めるなど、実験的な取り組みを続けています。

ポストCookie時代に理解しておくべき3つのこと

ここではポストCookie時代がやってきたとき、マーケターとして対応していくために知っておくべき重要事項を解説します。

1. ユーザーの個人情報を守らなければならないこと

上記で述べたように、ポストCookie時代では、個人情報の保護が重視され、第三者からの同意なきデータ取得が規制されます。

2. ユーザーの意向を尊重しなければならないこと

これまでの時代では、企業にCookieはユーザーの許可なく利用されてきました。しかし、これからのポストCookie時代では、プライバシーの尊重が重視されるため、ユーザーの意向を尊重したデータ活用を前提とします。

また、Cookieはそもそもユーザーの情報を利用して企業のマーケティング活動に活かされるものであるため、ユーザーからの同意が必須です。

▲ポストCookie時代に重要なこと:編集部作成 3. サードパーティCookieの規制で広告配信や分析に影響も

サードパーティCookieが規制されるということは、これまで使っていたようなCookieで取得したデータに基づいた広告配信や分析が困難になるということです。

そのため、異なるデータ収集方法を検討することも重要でしょう。

ポストCookie時代に合ったデータ取得の方法とは

これまで、ポストCookie時代とはどんな時代かを紹介してきました。

では、もしサードパーティCookieが規制され、利用しづらくなったら、どうマーケティングに必要な顧客データを収集したり、対応すれば良いのでしょうか?

ここでは、具体的な実践方法としてのソリューションを紹介します。

▲ポストCookie時代のデータ収集:編集部作成 1. ファーストパーティデータの収集

ファーストパーティデータは、Webサイトから直接収集できる顧客データ情報です。たとえば、会員登録やログイン機能で収集ができます。

独自の会員サービスを作ることもひとつの方法ですが、「ソーシャルログイン」といって、消費者が普段使い慣れているSNSを使ったログインを導入することで、ログイン障壁を低くしつつも、企業は新規ユーザーの獲得ができます。

2. 同意管理プラットフォーム(CMP)を利用する

同意管理プラットフォームとは、サイトへ訪問したユーザーに対してCookie利用への同意の可否を取得し、管理するツールです。

これを利用することで、同意の可否を示すため、個人情報の保護に対応します。

3. 顧客ベネフィットを提示し、積極的なデータ提供を促進

ポストCookie時代では、同意取得が重要であると述べました。しかし、同意を得てもらうためには、ユーザーが同意する上で同意しても良いと思ってもらう必要があるでしょう。

そこで、顧客ベネフィットを提示することもひとつのソリューションです。顧客ベネフィットを提示し、理解してもらうことで顧客との強い信頼関係が築けます。顧客ベネフィットは、たとえば、データ提供をしてくれたらもっとも最適な製品を紹介するなどです。

そこで提示されたデータをゼロパーティデータといいます。ゼロパーティデータとは、顧客から積極的に提供されたデータのことです。

ゼロパーティデータは、2018年にForrester Research社に提唱されたデータの概念で、メールプリファレンスのデータ、購入意思などが含まれます。

提供してもらうためには、信頼関係が重要とされています。ゼロパーティデータは、データ提供が積極的であるため、顧客の志向を直接聞き出し、顧客のニーズへのアプローチがしやすくなります。

ポストCookie時代に対応したデータ収集方法を検討し、顧客からの信頼を獲得

ポストCookie時代では、プライバシー保護のため、ユーザーからの同意や積極性のもとユーザーのデータを収集することが重要であると解説しました。

この状況に対応すべく、GoogleやAppleなどの大手ベンダーもCookieを利用しない代替の方法を開発しています。

新しい情報をキャッチアップしていくと同時に、Cookieに依存しない顧客データの収集について検討していくことが重要です。

プライバシー保護の観点を重視し、ポストCookie時代に適応をしていくことでユーザーからの信頼にもつながるでしょう。

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オリジナル記事:ポストCookie時代に理解しておくべき3つの重要事項とデータ取得3つの方法を解説 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム
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