BtoB-ECサイトの構築・運用において、拡張性×初期コスト/事業規模で分類される構築の3パターン(専門書『BtoB-EC市場の現状と販売チャネルEC化の手引き2020[今後デジタル化が進むBtoBとECがもたらす変革]』の連載第1回を参照)で、パターンB「業務に合わせてカスタマイズ可」に該当する、BtoB-EC専用カスタマイズ型パッケージシステム「アラジンEC」。
企業間取引に必要な機能は全てパッケージ化した上で、さらに導入企業ごとに柔軟なカスタマイズが可能であることが特徴だ。スクラッチよりも低コスト、ASP型よりも高い柔軟性を求める企業に適している。
約5,000社が導入、販売管理システム「アラジンオフィス」のアイルが開発
業種・業界別の商習慣の違いに合わせて柔軟にカスタマイズ対応が可能なBtoB-EC専用パッケージ
「アラジンEC」は、国内約5,000社が導入する販売管理システム「アラジンオフィス」を開発・提供するアイルが、2014年より販売しているBtoB専用カスタマイズ型パッケージシステム。
約30年にわたる販売管理システムの提供を通じて、業種・業界別の商習慣の違いやカスタマイズ特性を把握。得意先に合わせて価格表示を変えたいなど、BtoBのビジネス習慣に合わせた細かな要望にも柔軟に対応できる。他社基幹システムとの連携実績が豊富で、基幹システムベンダーとの打合せを一任できるなどの声も多いという。
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アラジンECのBtoB-EC市場におけるポジションマップ(画像はアイルのサイトから編集部がキャプチャ)
BtoBに特化してきたアイルならではの細かなカスタマイズ対応
BtoB-EC支援に参入する企業の多くは、BtoC向けECシステムの開発が出発点になっている。一方、アイルは創業当初からBtoBに特化した製品開発に力を入れてきた。
企業間取引は、業種や企業ごとに商習慣が異なることから、ECサイト構築に対する要望は千差万別。そのためアイルでは社内のチームをアパレル、食品、化粧品など業界別に分けている。
これにより各業界に特化したエキスパートを育成。業界独自の課題を把握し、企業ごとのきめ細かいカスタマイズニーズにも柔軟に対応する。
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アラジンECが対応する業種一例(画像はアイルが提供)
アラジンECの強みや他社との差別化ポイント
- 約30年、自社で販売管理システムを開発し、他社のWebサービスと連携させてきた実績から、ECサイトと連携するために必要な、複雑かつ広範囲な基幹システム側のさまざまな要件を理解している
- 同じ業界内でも、独自ルールに従って商取引を行うことが多いBtoB取引をデジタル化するには、カスタマイズを求められるケースが多い。BtoBビジネスに特化してきたアイルは業界ごとのカスタマイズ特性を社内全体で理解している
- 30年かけて培ってきたBtoB取引の「勘所」を、「アラジンEC」のサービス開発に落とし込んでいる
料金体系
- 初期開発費用:300~2000万円の実績が多い
- 月額費用:9~20万円(月額)の契約が多い
会社概要
会社名 株式会社アイル
URL
https://www.ill.co.jp/所在地 東京都港区芝公園2-6-3 芝公園フロントタワー(東京本社)
設立 1991年
資本金 3億5,400万円
代表者 代表取締役社長 岩本哲夫
事業内容 基幹業務管理システムの開発・販売、Webシステムの開発・販売など
社員数 723人(連結)
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オリジナル記事:スクラッチよりも低コスト、ASPよりも高い柔軟性。BtoB-EC専用カスタマイズ型パッケージシステム「アラジンEC」とは | さらばアナログ受注! 専門書に学ぶ「BtoB-EC」の基礎
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