Amazonは3月23日から、注文時の配送オプションである「置き配指定サービス」を30都道府県(一部地域を除く)を配送方法の初期設定として提供すると発表した。
配送方法についてユーザーから特段の意向がない場合、在宅でも留守でも玄関に商品を届ける。ユーザーが置き配を希望しない場合、注文画面の操作によって対面での受け取りも選択できる。
置き配は、発送通知メールに「発送業者:Amazon」と表示されている場合に利用できる。置き配場所の選択肢は「玄関」を初期設定とし、その他「宅配ボックス」「ガスメーターボックス」「自転車のかご」「車庫」「建物内受付/管理人」のいずれかを選択することが可能。
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玄関への「置き配指定サービス」のイメージ
置き配が完了すると、ドライバーは専用のタブレットを使って、商品を配達した場所の写真を撮影。ユーザーは、配達完了のメールまたはAmazon の配達状況確認ページで、配送状況と選択した配送方法を確認できる。
天候やその他の状況により、ユーザーが指定した場所への配達が困難な場合は、ユーザーに連絡を取り、都合のいい他の配達方法を聞いて対応する。
実証実験で約50%の再配達削減を実現
2019年11月6日から12月5日の1か月間、岐阜県多治見市でAmazonとして初の試みとなる置き配指定を標準とした配送の実証実験を実施。期間中、多治見市在住の顧客の約70%が置き配指定で商品を受け取り、通常時の約50%の再配達削減につながった。
多治見市のユーザーからの高い評価を受け2020年1月から、東京都江東区、文京区、練馬区、大阪府都島区、西淀川区、生野区、愛知県名古屋市、北海道札幌市で同様の実証実験を実施。気象条件が多様で、集合住宅と戸建住宅が混在する人口密集地域で、さまざまなライフスタイルのユーザーに合わせた置き配指定サービス標準化の有効性を検証した。その結果、約50%の再配達削減を実現した。
置き配は、在宅勤務中など在宅していても手が離せない際の玄関での応対が不要。家を不在にしがちなユーザーも、商品を受け取るために在宅する必要がなく、現代の多様なライフスタイルに対応できる。ユーザーの再配達による煩わしさを解消し、より便利に商品が受け取れるほか、配送するドライバーの負担軽減や、二酸化炭素等の排出削減による環境負荷の軽減にも役立つと期待している。
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オリジナル記事:アマゾンが「置き配指定サービス」を30都道府県で標準提供
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