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CSS Nite LP53 「ワイヤーフレームとビジュアルデザインの間の暗くて深い闇」フォローアップ(3)林 大輔さん」 からご覧ください。
2017年9月30日(土)ベルサール神田 イベントホールで開催したCSS Nite LP53「ワイヤーフレームとビジュアルデザインの間の暗くて深い闇」のフォローアップとして、林 大輔さん(楽天)の『「闇」をなくすためのコミュニケーションとユーザーテスト』セッションのスライドなどを公開します。
フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年10月)の時点のものです。
メッセージ
「『闇』をなくすためのコミュニケーションとユーザーテスト」を担当しました林大輔です。
今回は楽天トラベルの実例を交えながら、インハウスの制作ワークフローの一例や、コミュニケーションとユーザーテストについてお話ししました。
- ワイヤーフレームの立ち位置、PM(ディレクター)とデザイナーの役割を明確にしておく
- ディレクターはデザイナーに案件の背景や課題を伝えて欲しい
- デザイナーは案件の背景や課題し、デザイナーの視点でベストは何か?を考える
- ユーザーテストによって得られるデータから、根拠のある議論が可能になる
- プロジェクトの初期段階(ワイヤーフレーム、デザインを作っている最中)からユーザーテストを実施することで、精度を上げることができる
案件のスケジュールや予算、会社規模など、様々な要因によりすぐに取り入れることが難しいこともあるかもしれません。もし、取り入れられる案件やタイミングがあった際は、私の話を思い出していただけると幸いです。
アンケートでの質問への回答被験者が社内の人間だとネットリテラシが高い人に偏らないか?
偏ります。ここは、被験者を正しく集めるか、スピード感を持ってテストをするかのトレードオフだと考えています。ネットリテラシが高い人にテストをしても、改善点はそれなりに発見されます。
同様にオンラインのユーザテストサービスも、被験者がテスト慣れしているなどの偏りはあります。
ワイヤーフレーム作成段階でのテストってどうやるのでしょうか?ペーパープロトタイプでテストをするとは、具体的にどういうことをされるのでしょうか?
本編で口頭でお話しした「ペーパープロトタイプ」という手法が有効です。
ペーパープロトタイプについては下記のサイトを始め、いくつか参考になる記事があります。
http://fladdict.net/blog/2013/12/paper-prototyping-1.html
オススメのUTサービスでオススメのものはありますか?
日本では本編でも紹介した「ポップインサイト」「UIscope」が有名だと思います。
ユーザーテストを省略することはありますか?小さな案件・改修でも100%テストしていますか?
ユーザーテストをすることを強く推奨していますが、実施するかしないかは、PMやデザイナーの判断に任せています。
仕様書はPMがひとりで作るのか?
改善系のプロダクトが多いので、1人のPMで作ることがほとんどです。もちろん規模によって2人、3人でというプロダクトもあります。
ワイヤーフレームはPMが修正するのでしょうか?
ワイヤーフレームについては、デザイナーがデザインに着手した後は、多くの場合修正されません。最終的な仕様書にはデザインが貼られるカタチになります。
仕様書の課題はどのように決まるのか?
課題があって、はじめて案件・プロダクトになります。例ですが「ここの使い勝手が悪い」「〇〇というユーザー層にリーチできていない」という課題に対して、PMがどのように解決していくかを考えていきます。
お知らせ
楽天トラベルではUIデザイナーを募集しています。
ご興味持たれた方、ご応募お待ちしてます!
また、楽天トラベルのPMシニアマネージャー・齊藤満のインタビュー記事が掲載されています。PMに興味を持たれた方は、ぜひご一読ください。