アフィリエイトの提携数はどう増やす? 広告枠を買う前に知っておくべき4つの方法 | アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座 | ネットショップ担当者フォーラム

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アフィリエイトの運用をしていると、スタート時は順調に伸びていた提携数が、次第に伸びなくなることがあります。また、提携してくれるアフィリエイターが順調に伸びたとしても、思ったように成果につながらないといった課題が発生することもあるでしょう。「提携数が伸びない」「稼働率が上がらない」「思ったように成果につながらない」といった課題は、放置していても解決することはあまりありません

多くのASPではアフィリエイター向け管理画面内に広告枠や露出枠があり、スタート時は新着プログラムとして紹介されるため、アフィリエイターが見つけやすくなっています。そのため、広告主としては比較的、提携数が伸ばしやすい時期といえます。ですが、次々と新しいプログラムがスタートしていきますので、半年ほど経過すると自然増が減ってしまいます。

広告主が直面する課題の中から、今回は「提携数が伸びない」という課題について解説します。

報酬アップキャンペーンを始める前に

提携数の伸び悩みについてASPの担当者に相談すると、おそらく「報酬アップキャンペーンをしましょう」「広告枠を買いましょう」という回答が来るのではないでしょうか。広告主の立場からすると「またお金がかかるのか……」と悩みが増えてしまいます。

もちろん、報酬アップキャンペーンや広告枠も課題によっては検討の必要があります。

アフィリエイターは、何より稼ぎたくてアフィリエイトに取り組んでいます。買い回りのしやすさ、商品の話題性、運営しているサイトやブログのテーマに合う商品であるか、といったさまざまな条件で掲載する商品を選んでいます。その中で、同じ商品で他社より魅力的な報酬条件であれば、掲載をする大きな理由になります。

ただ、ここでやみくもに報酬アップキャンペーンを行うことは適切ではありません。解決のためには、課題に沿った対応が必要です。

提携数が伸び悩んだときにやるべき4つのこと

今回は「提携数が伸びない」という課題について解説します。前回、「月別レポート」で提携数や稼動数を把握する方法をお伝えしましたが、スタート時は順調に伸びていた提携数が、半年も経つと鈍化し、「思ったように新規提携が増えない……」といった課題が見つかります。

この場合、まずはASP管理画面の登録内容の見直しから行いましょう。

①他社に比べて魅力的なプログラムかどうか見直す
同業他社との比較

アフィリエイターはプログラム詳細を見て提携申し込みをするか判断しています。買い回りがしにくい、使いたい広告素材がそろっていない、そもそもどんな商品なのかわかりにくい、他社に比べて報酬率が低い……など、アフィリエイターにとって魅力が薄い状態になっていると、そもそも提携数を伸ばすことはできません。

また、アフィリエイターとして登録することで、同業他社がどんなプログラムを用意しているか確認することができます。毎日見る必要はありませんが、数か月ごとにログインして、新しいプログラムが始まっていないか、競合がスタートしていないかといったことを確認するようにしましょう。

②プログラム名がわかりやすいか確認する
プログラム名の明確化

運用開始から数年経過している場合などは、登録した状態のまま放置されていることが多々あります。まずはアフィリエイターがプログラム名を見て、何を販売していてどんなサービスを扱っていると理解できるか、見直しをしましょう。

③プログラム詳細の情報を整理・追加する
プログラム詳細の整理

他社の動向をチェックした後は、自社のプログラム詳細を再度見直しましょう。スタート時は「はじめまして」の気持ちでプログラム詳細を記入したと思いますが、情報が古くなっていませんか?

運用から半年も経つと、「アフィリエイターの方々に伝える情報は、より具体的に数字を出した方が響くようだ」「商品の感想を適切に伝えてくれているレビューサイトからの集客が多いようだ」「検索経由だとAが売れているが、アフィリエイト経由だとBが売れているようだ」というように、各社それぞれの傾向が見えてきていると思います。それらの内容を加味して、プログラム詳細を書き直してみることをお勧めします。

メリットを全面に出すだけではなく、改行を入れたり見出しを整えたりするなどして情報を追加・整理し、見やすく伝わりやすいプログラム詳細にしていきましょう。

筆者もアフィリエイト運用をしている時は、半年を目安に内容の見直しを行っていました。

競合などが新規参入してくると提携数が鈍化する傾向にありますが、競合と比較して紹介いただけることも多く、自社商品の魅力をさらに伝えるチャンスでもあります。自社ならではの特徴をプログラム詳細に追記して、差別化していきましょう。

④ASP内の広告枠を検討する
広告

①〜③のようにプログラムの見直しを行うことは必須ですが、それでも提携数が伸びないという場合は、「そもそも検索されていない」「アフィリエイターに見つけてもらえていない」といった状態になっていることが考えられます。

その場合は、ASPが用意している有料の広告枠を利用し、露出をすることでアフィリエイターの提携数を増やすことが期待できます。

有料の広告枠を検討するタイミングとしては、

  • 成果報酬を見直した時
  • プログラム詳細を見直した時
  • 運営して数年、プログラムが見落とされている時
  • 広告枠がASPのキャンペーンで割引になっている時
  • 報酬アップキャンペーンを行った時

などがあります。

ASPの広告枠というと、管理画面トップページの大きなバナーをイメージするかもしれませんが、管理画面内の広告枠や、プログラムに沿った露出面、登録アフィリエイターに対して送信できるメール広告など、様々な枠が用意されています。

個人的にお勧めは、管理画面内の自社のカテゴリーに近い場所に出せる広告枠を利用することです。

管理画面の外は目立ちますし、多くのユーザーが見ているので効果が高いように思いますが、そもそもアフィリエイターではない一般ユーザーも見ていますし、御社の商品やサービスに興味が無くても、「目立っているし、とりあえず提携しておくか」といった方も提携申請をしてくれます。そうすると、「提携数は増えたけれど、稼動数が増えない」といった新たな課題も生まれてしまいます。

ですので、管理画面の外ではなくログイン後の広告枠を使うことで、比較的アフィリエイト活動に積極的な方々の目に留まる可能性が高いと言えます。

バナーで露出できる枠も用意されていますが、さらに絞って自社カテゴリーの近くに出せる広告は比較的安価なことが多く、「まずはテストで」といった時にも利用しやすいことが特徴です。ASP各社で様々な広告枠を用意していますので、他社の利用状況など見つつ、利用を検討しましょう。

実際に利用したらレポートで効果測定を忘れずに
効果測定

「提携数の伸び悩み」という課題に対して、利用した広告枠は費用に見合っていたのか確認をしましょう。

なんとなく「提携数を100サイトぐらい伸ばしたい」といった漠然とした目標ではなく、広告を利用した前後で確認し、どんなアフィリエイターが提携申請をしてくれたのか、アクティブになってくれたのは何サイトかといったことまで確認をしましょう。

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オリジナル記事:アフィリエイトの提携数はどう増やす? 広告枠を買う前に知っておくべき4つの方法 | アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座
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鈴木 珠世
鈴木 珠世
コミュニケーション・マーケティング コンサルタント

2004年よりギフトメーカーのWebショップ担当を経験。「モノを売る楽しさ」「アフィリエイトの楽しさ」に目覚め、2008年よりファンコミュニケーションズ、そしてリンクシェア・ジャパンにて、ネットショップ運営者やアフィリエイトサイト運営者に向けた教育・啓蒙活動に従事。その後、売れるネット広告社にて新規媒体営業と通販事業者向けのコンサルティングを行う。

日本アフィリエイト協議会による、アフィリエイト業界関係者が選ぶ「アフィリエイト業界MostValuable Player(MVP)」2012、2013、2014の3年連続の受賞など、受賞歴も多い。共著にて「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」を出版。

現在フリーにて、ネットショップ(通販企業)向けのコンサルティングを開始。

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