「オンラインゲームで『ヤフーショッピング』で使える高額クーポンを取得」。ヤフー(本社・東京都港区、宮坂学社長)の子会社でモバイルオンラインゲーム事業を行うGameBank(本社・東京都港区、椎野真光社長)が年内に配信を開始するスマートフォン向けゲーム「大集合!ワイワイパーティ」で、ヤフーが運営する仮想モール「ヤフーショッピング」と連動した試みを実施する。4月8日に都内で開催したGameBankの事業説明会で発表した。
ユーザーがゲームで得たポイントを仮想モールでの買い物で使用可能な割引クーポンに交換できるもの。また、キャンペーン時には高額商品向けの特別クーポンの付与も行なう。ヤフーが将来的な収益の柱として総力を挙げて強化・育成していくゲーム事業にテコ入れを急ぐ仮想モールを絡ませることで、モール事業も集客強化および流通総額拡大につなげたい狙いのようだ。
「大集合!ワイワイパーティ」は今期から本格始動するGameBankが今年リリースを予定する4タイトルのスマホ向けオンラインゲームの1つで、提携するカヤックが制作を担当する他のユーザー同士が協力や対戦できるクイズやビンゴなどのミニゲームが複数収録されたもの。
同ゲームでは「ヤフーならではの新しい仕組みのコンテンツを作っていきたい」(椎野社長)として、ゲーム内で獲得したポイント「ワイワンポイント」を「ヤフーショッピング」で使用できる「全商品対象1000円オフ」や「全店全商品対象10%オフ」などの割引クーポンに交換できるようにする。「ゲームをがんばるほどお得に買い物ができるようになる。単純な仕組みだが、ありそうでなかった。ゲームでポイントを貯め、クーポンを獲得し、『ヤフーショッピング』で買い物をする。これにより、ゲームをやる意義も少し変わるのではないか」(ヤフー・小澤隆生ショッピングカンパニー長)とする。
また、ポイントを貯めて割引クーポンに交換できるだけでなく、特別なキャンペーンの際に、特定のゲームをクリアしたり、高いスコアを出せたユーザーには高額な特別クーポンを付与する試みも定期的に実施していく考え。「誰もが欲しいと思うようなお得なクーポンをキャンペーン単位で定期的に出していく」(椎野社長)、「単に割引クーポンを付与するだけでは、普通でつまらない。“お祭り”的にめちゃくちゃお得な超高額なスペシャルクーポンも出していきたい」(小澤氏)とする。
「大集合!ワイワイパーティ」は年内中の配信を予定し、明確なリリース時期は未定とするが「比較的早いタイミングでリリースできれば」(椎野社長)としている。
ヤフーでは伸びシロが高く、収益性の高いスマホ向けオンラインゲーム事業の強化のため、今年1月に専門子会社のGameBankを設立。今年から自社ゲームアプリの配信を始める。まずは年内に「大集合!ワイワイパーティ」を含む4タイトルを、2年間で10本程度のタイトルを配信する計画。ゲームのプロモーションにはヤフーのポータルサイトでの告知や仮想モールを含むヤフーの各種サービスとの連携、グループの携帯電話キャリアのワイモバイルの端末利用者限定でゲームを先行体験できるようにする仕掛けなど、グループ全体のリソースを活用して、利用者を増やし、「201X年までに、国内最大のオンラインゲームパブリッシング会社となる」(椎野社長)とゲーム事業の強化を図る考え。
「ヤフーショッピング」では、ヤフーが多くのリソースを集中させて強化を急ぐゲーム事業と連携させることで「eコマース革命後に出店者数は増えたが、買い手はなかなか思うように集まらない」(小澤氏)とする「ヤフーショッピング」の課題の1つでもある集客面の強化策として期待しているようだ。
「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
ヤフーのスマホゲーム 仮想モールの高額クーポン付与、ゲームの獲得ポイントで交換(2015/04/17)
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オリジナル記事:ヤフーのスマホゲームとYahoo!ショッピングを連動へ、ゲームのポイントをモール利用可能なクーポンに交換 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
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