“スカスカおせち”から4年、グルーポンがチェック体制整え正月用おせちのネット販売を再開 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2014年11月21日(金) 07:00
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騒動の後から契約時の審査基準を増やすなど社内プロセスを改善した

クーポンのネット販売サイト「GROUPON(グルーポン)」を手がけるグルーポン・ジャパンは11月13日、2015年の正月用おせちのネット販売を開始した。11年正月に発生した"スカスカおせち"の騒動が起きてから4年ぶりのおせち販売となる。「改善が着実に進んだ4年間だった」(根本CEO)とする同社。昨年の豪華おせちのプレゼントキャンペーンに続き今回は様々な種類のおせちを取りそろえ、取引先の選定や配送体制に気を配り、これまでのイメージを払しょくする。

同社は「グルーポン」内で「おせちお正月特集」を展開。毛蟹付の二段重や三段重、あるいは家族向け・夫婦向け・一人用などボリュームが異なるもの、そのほかスペイン風やフレンチおせちなど全部で17種類を取りそろえる。価格は安いもので7千円台、高いものは4万円台となっている。販売期間は11月13日~12月19日。

11年正月のおせち騒動の際には、遅配に加え、おせちの中身が当初の豪華な内容とは似ても似つかない"スカスカおせち"が届いたということが問題となった。騒動の一因として、おせちを提供する業者の選び方が不適切だったことが挙げられる。当時の販売個数であった500セットを取り扱う能力がなかったことを、グルーポン・ジャパン側が見極められなかったことがそもそもの原因というわけだ。

そうした教訓を踏まえ、同社は騒動の後から契約時の審査基準を増やすなど社内プロセスを改善した。今回のおせちの販売でも取引先選定に際して過去3年間おせちの販売実績があり、事故を起こしていないという基準をクリアした事業者のおせちを扱うという。

根本CEOは4年ぶりにおせちを扱うことに対して「少しずつ改善を進めた結果、十分な社内体制が整い、顧客対応のプロセスも整った」と説明。そして今回は「質の高い商品を、約束した期日に届けることにこだわった」と述べた。

グルーポンの根本啓CEO
グルーポンの根本啓CEO

同社によると、生鮮おせちは12月31日の早朝に出荷し、特別専用便で関東及び関東近県の顧客宅に31日中に届ける。冷凍おせちは日本全国に12月30日までに配達を完了させる。また、12月27~31日の期間、配送状況確認専用の電話窓口を設置する。

今回販売する17種類のおせちの具体的な数は公表していないが、「質を担保し約束通りに届けることができる数」(根本CEO)に限定して取り扱っていく。

なお、同社は昨年に続き今年も5人のシェフによる豪華な5段重おせち「夢のおせち」をプレゼントするキャンペーンを実施する。

日本料理やフランス料理、中国料理、スペイン料理、デザートといった5つの段をそれぞれ一流シェフの手によって作るというもので、5人にプレゼントする。

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