コンテンツファームはウェブのゴミなのか? | SEO Japan

SEO Japan - 2011年2月15日(火) 12:03
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日本でも多少注目を浴びだしたコンテンツミル・コンテンツファームの話題です。大体は「質の低いコンテンツを垂れ流す悪者」的な捉えられ方が多いのですが、そんな一元的な見方しかできないようでは、物事の本質は見抜けない?SEO Bookが鋭い考察を。 — SEO Japan 以下の取り組みはSEOの戦略だろうか? キーワードのリサーチ トラフィックが存在するキーワードの選択 そのキーワードに基づいたページを作成する ページを配信する 当該のキーワードに対する結果にランクインさせる 上記の取り組みは、コンテンツファームの取り組みと何が違うのだろうか?コンテンツファームのページが好ましくないと言うなら、SEOのコンテンツにも同じことが言えるのではないだろうか? 質の低いコンテンツとは 恐らく、質の低いコンテンツが問題視されているのだろう。 質に関する主張の問題点は、このような主張が主観に判断されることだ。ウィキペディアは質が高いのだろうか?ハッフィントン・ポストはどうだろうか?ウィキペディアには誤った情報が多数あり、ハッフィントン・ポストは、例えば、チャーリー・シーンが週末に何をした等、どうでもいいことに注目している。全く同じ批判がコンテンツファームに対しても行われることが多い。 それでも、この2つのソースは、大抵、質の高いコンテンツを提供する試みを行っていると指摘することも可能だ。しかし、あくまでも質は見る人次第である。eHowは万人受けしないかもしれないが、すべての人にとって、必ず価値が皆無だと言い切ることは出来ない。ウィキペディアの分厚い学術的な記事をかきわけて情報を探しまわるのが苦手な人もいるだろう。猫の口の奇妙な染みが何なのかを誰かに教えてもらいたいだけの人もいるだろう。 コンテンツファームは別のコンテンツファームをどのように見ているのか? そもそも、コンテンツファームとは何だろうか?雑誌はコンテンツファームなのだろうか?ウィキペディア自身のコンテンツファームの定義は、eHowでもよく掲載されている陳腐で誤った解釈と同じレベルである: 「コンテンツファーム内の記事は人間によって作成されているが、当該の分野の専門家が作成しているとは限らない」。同じことが多くの新聞、ウェブサイト、そして、雑誌にも言えるはずだ。だから何だと言いたくなる。 「コンテンツファームは、最高の品質の記事を作成する代わりに“そこそこ”の記事を作成して利益を最大限に増やしつつ、比較的質の低いコンテンツを提供する点を批判されている」。もしこの基準がすべてのパブリッシャーに適用されるなら、ほとんどのサイトは一夜にして消えてしまうだろう。 「典型的なコンテンツのライターは子供を抱える女性であり、自らの意思で無償での投稿を期待するサイトとは一致しない…..」。何の事だかさっぱり分からない。 経済が何もかも動かす 言っておくが、私はグーグル検索が陳腐なコンテンツを返してくる点に満足しているわけではない。しかし、これはウェブの経済の成り行き上、仕方がないのだ。ライターに見返りを与える“質の高い”ウェブコンテンツを投稿するのは容易ではないため、制作コストを抑えたり、ペイウォールを敷いたり、または、そもそも全く投稿しないパブリッシャーがいても不思議はない。 コンテンツファームを嫌うのは誰? コンテンツファームに対する非難の声は、2つのグループから上がってきているようだ。 まずはプロのジャーナリストと人気の高いパブリッシャーで構成される集団だ。コンテンツファームは、このグループのパブリッシングモデルを弱体化しているため、敵対するのは容易に想像出来る。しかし、読者がスタンダードを重要視していないなら、料金を取るのは難しい。 もう一つのグループがSEOである。これは奇妙だ。なぜなら、ディマンドメディアは、SEOモデルを基に構築されていると思えるからだ。恐らく、一部の人は競合を望んでいないのだろう。 SEOに関して言えば、グーグルがコンテンツファームをどのように定義し、コンテンツファームに対して何をしようとしているのかが重要な要素として挙げられるだろう。 「時間の経過とともに“純粋なウェブスパム”は減ったため、注目が“コンテンツファーム”へと移るようになった。コンテンツファームとは浅いコンテンツ、または質の低いコンテンツを持つサイトのことだ。2010年、私たちは質の低いサイトに焦点を絞ったアリゴリズムの大きな変更を2度行った。それにも関わらず、コンテンツファームおよびスパムまたは質の低いコンテンツで主に構成されるサイトに対して、さらに断固とした態度で臨むべきだと言う声が後を絶たない。」 マット・カッツ氏のスパムの定義は、ここ数年の間、比較的一貫性を保っており、グーグルのウェブマスターガイドラインで詳細が記載されている。グーグルの“質の低いコンテンツ”の定義は興味深い。グーグルがそう言えば、質の低いコンテンツになってしまうのだろうか。いや、そういうわけではない。 五十歩百歩 言い方を変えてみよう。ディマンドメディアのコンテンツを除外するアルゴリズムは、大量のSEOのコンテンツも除外するだろう。SEOコピーライティングとは一体何だろうか?ディマンドメディアそのものである。1行目でも説明したように、多くのSEOコンテンツもほとんど同じであり、ディマンドメディアのコンテンツをターゲットに選ぶアルゴリズムも違いを判別しないだろう。キーワードのトラフィックの流れはタイトルタグと同一だろうか?イエス。数百単語で構成されているだろうか?イエス。SEOのフォーマットを用いているだろうか?イエス。キーワードおよびキーワードのフレーズを何回か繰り返しているだろうか?イエス。人類の役に立っているだろうか?ノー。 SEOは自分が望むことに対してもっと注意する必要がある。 バリーの報告によると、グーグルはコンテンツファームアルゴリズムをまだ展開していないようだ。そんなものが実在するかどうかは不明だが。“本日、マット・カッツ氏と話をした際、先週導入した新しいアルゴリズムが、コンテンツファームではなく、質の低いコンテンツスクレイパーのサイトを遮断する効果があることが分かった”。 今後もこの分野から目が離せそうもない この記事は、SEO Bookに掲載された「Content Farm Vs…」を翻訳した内容です。 またしても、色々と考えさせられる記事でした。私自身もコンテンツファームを一刀両断する姿勢はどうかと思いますが、果たして何が正しい方向性なのかはわかりません。かつてブログが一般的に普及した際にも「素人の書いた垂れ流し的日記や文章がウェブに溢れてウェブが汚れる」的な話があった気もするのですが、どこかそれと似た議論の気もしますが。「経済が何もかも動かす」と記事が言う通り、コンテンツファームの存在はある程度仕方無い気もしますし、プラスの面も無くはないでしょうし。どこまで検索結果に残るかにしても、最終的にはユーザーニーズとの関係の中で決まっていくのではないかと思います。 — SEO Japan
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