【ad:tech kyotoレポート】SNSの再認識〜SNSは、コンテンツなのか?、チャネルなのか?〜

先日のレポート「SNSの再認識〜『SNS疲れ』が与える企業への影響とは?は企業にどういう影響をあたえるのか?〜」に引き続き、第2弾のレポートです。
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こんにちは、株式会社オロのシニアコンサルタントの森です。
今回のテーマは、「SNSは、コンテンツなのか?チャネルなのか?」について少し話をしましょう。

◯なぜ、このテーマなのか?

最近、「インスタ映え」というキーワードを耳にすることが多くなったと思います。
特に飲食・ファッション・観光業界では、そのキーワードがSNSでの認知獲得にお於いて重要な要素となっていると多く語られることは、ご存知のことと思います。

さて、この「インスタ映え」というキーワード。
2つの意味を同時に含んでいることにお気づきを気づくでしょうか?

・インスタ   =チャネルのとしてのSNSの指定
・映え(る◯◯)=コンテンツの企画

似たような会話としてこのような業務上の会話も考えられます。
「いいね!が獲得できる投稿内容を考える」
つまり、チャネルありきで、(成果が上がる)コンテンツを企画する。

弊社でもお手伝いをさせていただく際に時々陥るこの会話。
なぜこのようなフローに陥ってしまうのか?ということと、
今の時代における危険性をテーマとして改めて取り上げたいと考えています。

◯SNS運用のプロセスは、ズレてしまう。

よく聞く、SNSの運用プロセスとは、
以下の4つのプロセスを実践する形が基本となります。

<SNS活用のプロセス>
1:誰に、何を伝えたいかのコンテンツを作る
2:そのコンテンツを運用するSNSに合わせてアレンジする
3:エンゲージメントを使ってアレンジしたコンテンツにリーチさせる
4:広告を使ってコンテンツにリーチさせる

  
つまり、SNSの運用とは「コンテンツづくり」と「チャネルとしてのリーチ手段」は分割されており、
「コンテンツが先に来るプロセスが大切だ!」と認識して、スタートします。

しかし、日々運用が始まると、この運用プロセスに「チャネル有りき」のズレが生じてしまいます。

ズレる原因背景としては、
投稿回数ノルマ・反応の良い投稿時間・反応の良さABテスト・KPIと実行予算の関係などが挙げられ、
「SNSを投稿することが目的化」するためにズレが発生してしまいます。

日々の目標管理を進行していると、状況によってズレてしまうSNSのプロセス。
特に、不都合が発生するわけではないので、新たなSNSが生まれるまで、
継続的にズレた運用が続いてしまいます。
しかし、SNSの利用環境は皆さんの知らないところで既に変化をしています。
変化の把握の重要性を、改めて皆さんにお伝えしたいと思います。

◯SNSチャネルありき、が危険な時代。

SNSというと、何を思い起こすでしょうか?
LINE・Facebook・Twitter・Instagramがメジャーですね。

しかし、ソーシャルメディアの特性である「情報交換に基づく緩やかなコミュニティ機能」という意味においては、
アパレル系SNSアプリなど「特化型SNS」なども、圧倒的な利用者数を誇るわけではないですが、
広く活用されるようになってきました。

さらに、以前まで若者中心にあった「複数アカウント管理」も30代・40代でも利用されるようになり、
今や「おじさんのFacebook」「若者がメインのInstagram」などは存在せず、
各年代で使い方が異なるSNSプラットフォームとして成長を続けていると理解する必要があります。

つまり、「ターゲットの年代に対してSNSを固定する概念が危険な時代になった」
ということです。

言い換えれば、「複数SNSを組み合わせてチャネルとして活用する重要性」
を考慮したプロセスに変更することが必須の時代になりつつあります。

◯だからこそ今、企業はプロセスを見直す時機時期に来ている。

先に述べたプロセスは、今の時代では一つプロセスが追加されており、
<SNS活用の5つのプロセス>
1:誰に、何を伝えたいかのコンテンツを作る
2:コンテンツを伝えるためのSNSの組み合わせを決める
3:そのコンテンツを運用するSNSに合わせてアレンジする
4:エンゲージメントを使ってアレンジしたコンテンツにリーチさせる
5:広告を使ってコンテンツにリーチさせる

が、今の時代におけるSNS活用の最適プロセスとなってきました。
だからこそ、

☆今変えるべきプロセス☆
インスタ映えするコンテンツは、Twitterではどう投稿するのか?
Facebookではどう投稿するのか?と考える。

☆今あるべきプロセス☆
コンテンツを企画し、それをTwitter利用者に向けどうアレンジするか?
Instagram利用者向けにどうアレンジするか?を考える。

ことが重要になっています。

確かに、コンテンツを媒体別にアレンジするには「コスト」がかかります。
しかし、SNSからの反響が無視できない今、
正しいアレンジを行える企業が、SNSをビジネスに利用できる時代になっています。

◯企業がSNS活用で、今見直すべきこと。

このように、「強いコンテンツに力を入れていく」と同時に、
「多数のSNSを組み合わせてリーチ環境を整える」ことが、
担当者として最も重要なプロセスになることをおわかりいただけたでしょうか?

各企業様における運用実態は、複雑な背景を持っていることは十分承知していますが、
今こそ、プロセスの見直しをすることをおすすめします。

さて、次回は最後のレポートです。

私も登壇させていただいたad:tech kyotoでのセッションのお話。
テーマは「SNS投稿は、エンゲージメントなのか?リーチなのか?

目標KPIの設定について、少し考えを整理してまいりたいと思います。

 

●【第1回】「SNS疲れ」が与える企業への影響とは?

●【第3回】SNS投稿は、エンゲージメントなのか?リーチなのか?〜(最終回)

■森 秀格 プロフィール
1979年、神奈川県生まれ。京都大学を経て、2006年にオロに入社。
不動産、アパレル、学習塾、などの大型WebプロジェクトのPMを担当。
現在、流通・外食など店舗型ビジネスのデジタルマーケティングを担当し、
オンラインとオフラインにおけるコンバージョンの計測支援ならびに、
クライアントのインハウス化支援コンサルティングを実施。

 

■本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社オロ コミュニケーションデザイン事業本部
TEL:03-5843-0651 / Mail:cd@jp.oro.com

 

■会社概要
┃社名          株式会社オロ   https://www.oro.com/ 
┃設立          1999年1月
┃代表者        代表取締役社長 川田 篤
┃従業員数      単体196人 / 連結320人(2017年1月31日現在)
┃事業内容

                 ビジネスソリューション事業
                   ・クラウド ERP「ZAC Enterprise」の開発・提供
                   ・クラウド PSA「Reforma PSA」の開発・提供

                 コミュニケーションデザイン事業 ( https://www.oro.com/cd/ )
                     ・企業のデジタルマーケティング支援
                     ・企業のグローバルコミュニケーション支援

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