Google新アルゴリズム ハミングバードは検索結果に民主主義をもたらすのか
新アルゴリズムハミングバードとソーシャル評価に関する考察です。
2013年11月13日 17:42
Googleの新検索アルゴリズム Hummingbird(ハミングバード)のリリースから早1ヶ月と少しが経過しました。
ハミングバードの導入と検索結果に与える影響については既に様々な記事があがっておりますが、(超)簡単におさらい致しますと、
- 自然言語検索(≒人間の話し言葉に近い言葉による検索)に強い
- ナレッジグラフ表示頻度の増加
(ハミングバード導入後)
若干誇張した説明にはなりましたが、概要だけでもお分かり頂ければ幸いです。
ハミングバードとソーシャル・リンク・ビルディング
ソーシャル・リンク・ビルディングとは、フェイスブックやTwitter、そしてグーグルプラス上での人気を集めていく試みのこと。 あなたがイイねを押す度、共有する度、リツイートする度、そして「+1」する度に、該当サイトやページのソーシャル評価が高まっていくわけです。 「彼女は100イイね!を貰っていて人気が伺える」「彼の記事は2人にしか共有されていないし、あまり良質なものではないのだろう」 読者の皆様も意識はせずとも少なからず心中で「SNS上での評価=発信者の評価」と考えることが少なくないはず。 SNSが私達の生活にますます欠かせないものになってきた今日、ソーシャル評価はより重要な意味を持ち始めているのです。 そしてここで持ち上がるのが1つの疑問。GoogleはSNS上での評価を検索結果に反映しているのか?
自然言語検索やナレッジグラフが大きな注目を集める一方で、やや影を潜めているのがハミングバードとソーシャル・リンク・ビルディングの関係。 従来グーグルは、- 主観的評価(検索ロボットによるコンテンツやサイト設計の評価)
- 客観的評価(サイトがどれだけ多くのウェブサイトに支持されているのかを被リンクデータから評価)
- ソーシャル評価が現時点でどれだけ重要な指標なのか
- ハミングバードはどのようにソーシャル評価をプロセスしているのか
被リンクの評価基準から考える
Googleが現在用いる被リンクの評価基準を理解せずに、ハミングバードによるソーシャル評価のプロセス方法を推測することは不可能です。 現在グーグルは、- 被リンクの総数
- 被リンク元の総合的評価
- 被リンク先と被リンク元との関連性
- ドメイン分散度(被リンク総数の内、どれだけ多くのドメインが存在するか)
- IP分散度
- アンカーテキスト分散度
- アンカーテキスト周辺のテキスト情報との関連性
- リンク位置(サイドメニューやフッターよりも、本文中のリンクのほうが高評価と言われています。)
- 被リンク発生の間隔(「毎月15日に30本のリンクがはられる」といった不自然な規則性はペナルティの対象になります。)
- 被リンクされている期間
- ソーシャル評価(イイね、リツイート、+1など)の総数
- ソーシャル評価元(SNSユーザーそのもの)の評価
- 該当サイトとSNSユーザーの興味・関心との関連性
- SNS分散度(全ソーシャル評価の内、SNSプラットフォームは分散されているか)とユーザー分散度(同じユーザーにばかり支持されていないか)
- IP分散度
- 「共有」や「リツイート」時の追加コメントの関連性(リンクをSNSで共有したユーザーによる「マーケティング担当なら絶対読むべき!」というコメント)
- 「共有」や「リツイート」時の他ユーザーによるコメントの量と関連性(共有されたコンテンツに対する他ユーザーによる「興味深いね」、「SEOって難しいね」などのコメント)
Google Hummingbirdは検索結果に民主主義をもたらすのか
「ソーシャル評価が検索アルゴリズムに加われば、検索結果にユーザーの声がより直接反映されるようになる」 そんな淡い期待がハミングバードの導入後ちらほらと見受けられました。人々の声が直接かつ平等に検索結果の決定につながる「検索エンジンの民主主義化」を期待したものであり、サイトやブログを所有していないユーザーを除外するGoogleの被リンク評価に対する批判の意も込められていたのでしょう。 しかし、上記で説明したハミングバードによるソーシャル評価のプロセス方法が正しいとすれば、「誰もが同じ一票の価値を持つ民主主義の原則」は守られないことになります。 つまり、あなたのSNS上での評価と一票の価値は比例して変動してしまうわけです。 また、サイトを製作する手間がかからないことで、票の操作も容易になることが予測されます。今後の課題
本記事の中で私は、ハミングバードとソーシャル評価を取り巻く議論の中心が- ソーシャル評価が現時点でどれだけ重要な指標なのか
- ハミングバードはどのようにソーシャル評価をプロセスしているのか
まとめ
- ハミングバードは自然言語検索に強く、ナレッジグラフの表示頻度が高いという特徴があります。
- ハミングバード導入によって、ソーシャル評価が検索結果の決定に多かれ少なかれ影響をきたしはじめると考えられます。
- 被リンク同様の評価基準が設けられれば、ソーシャル評価を通じてユーザー一人一人の声が検索結果に反映される「検索エンジンの民主化」は起こらないといえるでしょう。
- ソーシャル評価は被リンク同様にアルゴリズムを構成する要因の1つでしかなく、今まで同様「自然にソーシャル評価を高めていくこと」が何よりの課題です。
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