モバイルファーストWEBサイト専用CMSのミッション

※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿です:
  • 編集部の見解や意向と異なる内容の場合があります
  • 編集部は内容について正確性を保証できません
  • 画像が表示されない場合、編集部では対応できません
  • 内容の追加・修正も編集部では対応できません

前回記事では事業をモバイルファーストにシフトさせるときに思考する3つのステップを示しました。先ず2年後のユーザをイメージし、メインユーザがモバイル中心ならば直ぐにモバイルファーストに経営方針・リソースを再配分し、その後モバイルサイトを企画構築するというステップです。

今回はそれらの経営リソースの再配分の中でも、運営体制面の変遷をどのようにすべきか、またWEBサイトのCMSなどのプラットフォームをどのようにすべきか考えてみます。

▼モバイルファーストへの体制変遷

現場がモバイルファーストでWEBサイト展開を考えるためには、体制変更や経営方針からの見直しが必要であることは前回記事で述べました。それでは具体的な体制変遷をどのようにしていくべきでしょうか?

ECサイト展開において人的リソースが豊富にある中で理想論を言えば、社内体制変遷は下図のようになります。
画像を見る
※MF:モバイルファースト

ポイントは“PCファーストのバイアス” がかからないように、これまでのPC中心のECチームでスマホECを考えるのではなく、モバイルファーストでECサイトを新規構築するチームを新たに設けることです。

しかしリソース不足で難しいことが多々ありますので、その場合は最低限モバイルファーストECサイトを担当する方が、これまでの“PCファーストのバイアス”にかからないよう配慮することが必要です。

モバイルファーストECチームはこれまでのPC向けECサイト運営を無視して、完全新たにモバイル(スマートフォン)を中心としたECサイトとして思考すべきなのです。そして新たなモバイルファーストECサイトのフォロー範囲を定めて、タブレット・PCユーザのフォローも必要なのであればモバイルファーストECサイトをタブレット・PCなどマルチデバイス対応させ、最終的には現状のPC中心のECチームはモバイルファーストチームに集約します。

モバイルファーストECチームのミッションはモバイルファーストECのローンチと収益拡大、そしてこれまでのPC中心のECチームをモバイルファーストECチームに集約し、事業全体がモバイルファーストへシフト出来た時点で体制合理化まで実行することです。

ECサイト自体も体制変遷と同様、PC中心のECサイトとモバイルファーストECサイトを物理的に分ける必要があります。理由は同じで“PCファーストのバイアス” がかからないようにするためです。また同様に考えるとモバイルファーストECサイトのミッションは『これまでのPCサイトを閉鎖できるようにする』ことでしょう。ですからモバイルファーストECサイトはこれまでのPCサイトを合理的に集約できることがミッションとなります。

【モバイルファースト化のECサイト変遷イメージ】

1.現状のPCサイトとは別にMFサイトを企画構築

2.MFサイトをモバイル中心のPC・タブレット含むマルチデバイス対応に

3.現状のPCサイトを閉鎖、MFサイトへ統合

▼モバイルファーストCMSのミッション

これらを踏まえると、モバイルファーストCMSのミッションは、スマートフォンサイトを中心に運用でき、これまでのPCサイトを統合集約でき、タブレット等にも対応させ、モバイルのみならずWEBサイト運用を全体で合理化することです。

そこでこれらの一連の変遷を考えた場合、モバイルファースト思考において『PCサイトをスマホ対応させる』、『PCサイトをスマートフォンに最適化』という言葉に少し違和感がありませんか?

その理由はこれらの言葉自体『今のPCサイトをスマートフォン対応させる』、『今のPCサイトをスマートフォンに最適化表示させる』という意味の省略である場合が多く、モバイルファーストではなくPCファースト思考だからです。

モバイルファーストへ事業転換する場合は『対応』『最適化』というようなスマホサイトの導入ではなく『モバイルファーストを前提としたスマホ中心のECサイトを新たに構築する』とい思考が重要なのです。

そこでCMSやショッピングカートなどのECサイト運営のシステム自体、現状のものではモバイルファーストへの移行が難しいことが理解できると思います。なぜならそれらはPCファーストのシステムだからです。

住宅に例えると、住宅を支える基礎部分は当初の住宅コンセプトに合わせた基礎設計で施工しています。2階建て木造住宅の基礎の上に、全く異なるコンセプトの建築物を建てるのは難しくなります。同様にPCファーストのシステムの基礎はモバイルファーストのものと異なるため、いくら継ぎ足してシステム改良しスマホ対応や最適化対応を行ったとしても、モバイルファーストにするには限界が生じます。

CMSはいわば住宅の基礎のようなもので、その上にどのような建築物を建てられるのかの制約がそもそもあります。モバイルファーストのCMSはモバイルユーザとのコミュニケーションを事業展開の中心にモバイルサイトの構築運営を考え、中核のスマホサイトのコンテンツやソースを他のデバイス(PC、タブレット、ケータイなど)にマルチデバイス応用していくという概念のCMSとなります。

▼モバイルファーストCMSの導入

それでは現状のPCサイトCMSをモバイルファーストCMSに移行させる必要があるのですが、その方法は『PCサイトをモバイルファーストに移行させる』のではなく、前述のように『モバイルファーストCMSでモバイルファーストECサイトを新たに構築する』という導入方法がベターとなります。

住宅リフォームに例えて、基礎工事からやり直しの必要があるモバイルファースト住宅への移行局面で、どのような段取りでリフォームを実施するのか?そこで同等の土地を入手するコストやリスクが無いのであれば

現在の土地を担保に近くのより良い土地を購入

新しい土地にモバイルファースト住宅を建設

引越後、古い家と土地を売却

の段取りで実施するのが理想です。

住みながらリフォーム・スクラップ&ビルドの間は一時的に近くに引っ越して・・・といった方法はリアルな不動産ならではの苦肉の策でしょう。WEBサイトではよく似た土地(サーバスペース)は簡単に手に入るため、現状の家に住みながら、近くの土地にモバイルファーストの家を新たに建てた方が良いでしょう。そして、新しい家が完成したら不要になった現状の土地建物を手放し移行完了です。

このようにモバイルファーストで事業展開を実施していく上で、近い将来モバイルファーストを前提としたCMSを導入して新たなECサイトを構築し、順調に売上が拡大してきたならば現状のPCサイトを閉鎖するというように、体制面と合わせEC運営のプラットフォームであるCMSも移行させることが必要です。

モバイルファースト専用CMSであるaishipはこれらのミッションを周到し、皆様の事業のモバイルファースト化のお役に立てるよう進化をし続けます。

モバイルファーストCMS『aiship』 岩波

=============================
掲載元のブログではわかりやすい画像つきで公開しています。
■aishipスマートフォン&モバイルEC事例・ノウハウ集
http://www.aiship.jp/knowhow/archives/2697
=============================

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

BCP
Business Continuity Plan(事業継続計画)の略。 「 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]