スマートフォンECパッケージ選び 5つのポイント

スマホ向けECを検討されている方にスマートフォンEC向けパッケージ選択の5つのポイントを紹介。
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これからスマートフォン向けECサイト運営を検討されている方にスマートフォンEC向けパッケージ(ショッピングカートやCMSなどのASP)を選択する際の重要な5つのポイントを紹介します。

■スマートフォンEC パッケージ選び 5つのポイント

【1】難しい知識が無くても運用できるCMSやシステム
【2】スマートフォン専用機能の充実
【3】外部ソフト、集客ネットワークなどと多く連携
【4】PC側や基幹システム連携など独自カスタマイズ対応
【5】イニシャルコストだけでなく運用コストも安価

【1】難しい知識が無くても運用できるCMS

スマートフォンECサイトのページを構築/更新するCMS部分は特に重要です。注意が必要なのは、ページ構築や運営が合理的(簡単・容易)という理由だけで、ページ本来の目的である「商品を売るための訴求力」を失ってしまうと全く意味がないという点です。典型的な例は、これまでのPC向けのECサイト構築パッケージに『オマケで付いてくるモバイルECサイト』です。これらでは訴求性が出せないため、転換率向上が難しく売上アップも難しくなります。このことはスマートフォン向けパッケージでも同様です。

消費者のモバイルECサイトへの最大の不満は「商品に関する情報量が少ない」(67%、出典:IMJモバイル「モバイルショッピングサイトのユーザビリティに関する調査」2007年12月25日)ということです。スマートフォンECサイトにおいても同様の結果であり「1ページでの情報量が少ない」(34.4%、出典:IMJモバイル「スマートフォンユーザーのECサイト利用実態調査」2011年3月29日)ということです。

私が前職の㈱セブンーイレブン・ジャパンに転職した当初、なぜこれほどシステマチックなオペレーションシステムなのに、現場(お店)で独自のPOP作成や売り場作りが要求されるのかという疑問を抱きました。その疑問は流通業を理解するとともに無くなったのですが、流通業では合理性を求めてもその最前線は人と人のコミュニケーションで成り立つ「超アナログ売買」であるのです。

合理性が求められがちなECでも同様、例えば接客の役目を果たす「ページコンテンツ」の訴求性は、合理性を求められません。またユーザは十分な情報量や訴求力をフックに商品購入買うのです。モバイル端末でもPC同等のコンテンツをユーザは求めていますので、それらが実現する合理的かつ十分な接客表現ができる(デザイン自由度が高い)モバイル端末向けCMS 搭載のパッケージを選択する必要があります。

【2】スマートフォン専用機能の充実

スマートフォンはPCに近い端末であるように思われていますが、それは非携帯世代を中心としたスマートフォン保有者の“そうであって欲しい”という希望的観測の部分が多く、実際には半径30cm以内にある、直ぐに起動でき、画面サイズもほぼ携帯と同じ(直近のAndroid-au端末(exIS05)はこれまでの携帯と全く同じサイズ)であるモバイル端末です。

スマートフォンECを考えた場合、PC向けECから派生させるのではなく、あくまで“モバイルECであり、PCの要素を付加する”と考えたほうが良いようです。例えばスマートフォンユーザはこれまでの“携帯メアド”をそのまま使います。ということは“携帯メアドの文化”を周到した機能やステップが必要となります。反面これまでのモバイル文化には無かったJavaScriptが使えるため、これまでPCのECで培ったJavaScriptを用いた有効な機能はスマートフォンでも活用できます。例えば“常に買い物カゴを表示する”という機能などが例にあげられます。

色々難しいことを述べましたが、スマートフォンEC構築パッケージ選択で重要なのは、ECサイト運営をされているご担当者様がこのような難しい技術や、モバイル特有ノウハウを知らなくても、自然とスマートフォンやモバイル端末で売ること追求した機能を利用できるユーザビリティの高さが重要です。

【3】外部ソフト、集客ネットワークなどと多く連携

特に複数のEC店舗展開をしているECサイト様には重要となります。販売する部分(ショッピングカート部分や商品ページなど)はどうであれ、商品管理・在庫管理・顧客管理等は一元のシステムでなければオペレーションが煩雑になってしまいます。
最近は大手クライアント様でも、独自ECサイト全体を1つのシステム(フルスクラッチやECトータルのパッケージなど)で構成するのではなく、主要なモジュール別に最適なサービスを選択していく傾向が見られます。例えば以下のように

・PCショップCMS/カート部分⇒M社サービス
・モバイルショップCMS/カート部分⇒「aiship」
・在庫管理部分⇒S社サービス
・顧客管理CRM部分⇒R社サービス
・アクセス解析部分⇒「Google Analytics」
・集客ネットワーク⇒I社サービス

これは確かに合理的な進化なのかも知れません。部分に特化して発展するサービスほど品質もコストも下がり、ある部分について更に良いサービスが出てきた場合にはそのサービスに乗換えればよいのです。

私の前職トヨタ自動車㈱では、多くの部品要素で構成される自動車製造の合理化方法で「アッセンブリー(アッシー)」という概念があります。これはバラバラの部品ではなく、いくつかの部品が組み合わさった状態のある機能部分(アッシー)を組み合わせて“車”という機能を果たすし、トータルコストを下げて品質を高め、リスクヘッジ行うな車部品の組合せ手段の概念です。

ある特定の機能部分(アッシー)について更に安価で要求性能を満たすのもにアッシーごと交換していくことで更に車自体が進化できることや、不具合などもアッシー交換することでリスク回避し、コスト面や品質の全体最適を図ります。

ECサイト運営にもさまざまな機能を果たすモジュールが必要で運営の合理化が求められます。ですからこのようなアッセンブリー化して、最適なサービスを利用していくことが長期的には合理的なのかも知れません。

アッセンブリー化を考える場合重要なのは、それぞれのアッシーが連携されていることです。ですからec構築パッケージを選択する場合、他社サービスとの連携をどれだけしているか、また利用者数が多いサービスは必然的に連携していくことになりますので、その点でも多くのサービスとの連携をしているかという点は重要なポイントとなります。

【4】PC側や基幹システム連携など独自カスタマイズ対応

基幹システムは自社でフルスクラッチ構築したものを利用しているECサイト様も多いと思われます。商品や在庫管理、顧客管理は売り方が変わったとしても、商売に帰属した普遍のものなので、その管理の方法は大きく変わりません。ですからec構築パッケージに要求されるのはそのカスタマイズ性です。

特に基幹システムといかに連携を図れるかという点はec構築パッケージ選択の重要な要素です。弊社サービス「aiship」でも大規模ECクライアントになるほどこのニーズは強いため、クラウド型パッケージでありながら、カスタマイズ性を高めたサービスとして提供しています。

【5】イニシャルコストだけでなく運用コストも安価

スマートフォンec構築パッケージサービスを選択する場合、イニシャルコストに意識が傾きがちですが、重要なのは「見えない運用コスト」です。例えばオープンソース利用やスクラッチの場合によく発生する機能追加費用のようなものはこれにあたります。オープンソースなど導入コストは安価であるが、そのカスタマイズを社外で行うと膨大な運営コストが発生してしまいます。ですから弊社「aiship」のようなクラウド型パッケージの場合の魅力は「多くのユーザに必要な機能が無料追加される」ということです。

また(会計上の議論を省いて)ecパッケージ導入でリースを組む場合などは、本当に数年後に当該パッケージサービスの市場価格が下がらないのか?ということは絶対に考えるべきでしょう。インターネットサービスで1年後も同様の同じ内容のサービスが同様の料金というのはありえないことですので要検討が必要だと思います。

これら以外にも様々なポイントはありますが、主要なポイントを列記しましたのでスマートフォン対応などでecパッケージの見直しをする際など参考にしていただければと思います。

クラウド型スマートフォンEC構築パッケージ(ASP)「aiship」はもちろんこれらのポイントを加味しています。

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掲載元のブログではわかりやすい画像つきで公開しています。
■aishipスマートフォン&モバイルEC事例・ノウハウ集
http://www.aiship.jp/knowhow/archives/510
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