『SMO』という言葉をご存知ですか?
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SMOという言葉をご存知でしょうか。
Webサイトのアクセス向上策の一つで、ブログや掲示板(BBS)、SNSといったユーザが情報を発信するCGM系のサイト(ソーシャルメディア)での認知度や評判を高め、ソーシャルメディアで取り上げてもらい、それを見た消費者がサイトへのアクセスや評価を高めることです。
CGMサイトの閲覧者数は2007年度には、5,000万弱程の消費者が実際に利用しており、約3割の方がCGMを見て消費行動を変化させているというデータもあります。こういったCGMサイトを利用するマーケティングサービスとしては、ブログを書いている人に製品のレビュー記事を書いてもらい口コミを広げる口コミマーケティングやSNSジャックやyoutubeへ面白動画を企業が作成し投稿する、自由に商品を取り上げてもらい報酬を支払うアフィリエイト等たくさんあります。
その中でCGMを利用した興味深い取組みを目にしたので紹介します。
1つ目は、角川グループが自社のコンテンツを利用した2次創作であるMAD動画を個別に審査し、優秀なコンテンツには報酬を支払い、角川グループが広告素材として利用するというものです。MAD動画とは、既存の動画やアニメーションなどを個人が編集・合成し、構成した映像です。
こうした個人が作るコンテンツの価値を利用しようとする動きがゲーム業界にもあり、スゴ技動画のようなゲームをかなりやりこんでいる人達が自分のワザを見せる為に動画共有サイトなどに投稿していたのですが、普通のCMよりもインパクトが大きく、再生回数も数十万回を超える視聴回数に達しています。広告効果としても見逃すわけにはいきません。しかし、、こういった口コミが起きやすい面白いコンテンツはなかなか企業主体で作成する能力を持ち合わせておらず、企業としてはソニーが取り組んでいるPS3からYouTubeにゲームプレイ動画をアップロードできる機能のように動画を投稿しやすい仕組みを提供することが主流のようです。
2つ目は、有名な消費者が見つけた面白動画を企業が取り込んでいった有名な例ですが、「メントス」と「ダイエットコーク」を混ぜてコカコーラが吹きあがる映像に対して、コカコーラ社が「楽しみながらパフォーマンスをやっていることが視聴者に楽しく、肯定的なメッセージを与えている。商品にとっては最高のイメージアップ」と評価する、として発案者のフリッツ・グロー氏とスティーブンボルツ氏をバックアップしました。
ただ、動画が出回り始めた当初、コカコーラ社は「コカコーラをおもちゃにしている」と二人に抗議し、安全面での懸念も示していましたが、実際に07年10月に配信されたビデオは、4千万のアクセス件数に到達し、スーパーボウルの放送中に流れるCMスポットに匹敵するぐらいインパクトがありました。
消費者主導での取り組みは間違いなく増加していきます。インターネットの価値としてのインタラクティブ性や即時性に着目していきながら今後の新しい動向(特にBtoCに比べてとりくみがおくれているBtoB)には注目していきたいと思います。
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