セキュリティに関する相談、前四半期から「不正ログイン」「偽警告」が増加【IPA調べ・2025年1Q】
情報処理推進機構(IPA)は、2025年第1四半期(1月~3月)に「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談について、集計した結果を発表した。
「情報セキュリティ安心相談窓口」は、IPAが国民に向けて開設している相談窓口。ウイルスや不正アクセスといった、セキュリティに関する技術的な相談に対してアドバイスを提供している。また相談・届出から得られたデータをもとに、さまざまなレポートを定期的に公開している。
Facebook、Instagramなどに不正ログインされる事例が多発
それによると該当四半期の相談対応件数は3,215件で、前四半期(2024年10月~12月)から約17.4%増加した。

相談者別でみると、個人2,706件、法人/組織123件、不明386件で、引き続き個人が多い。2024年第2四半期よりチャットボット相談を開始したことにより不明の件数が増加しているとのこと。

そして手口別でみると、「ウイルス検出の偽警告」1,084件(構成比33.7%)がもっとも多く、以下「不正ログイン」261件(同8.1%)、「フィッシング」147件(同4.6%)、「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」118件(同3.7%)、「ワンクリック請求」15件(同0.5%)が続いた。前四半期と比較すると「不正ログイン」「ウイルス検出の偽警告」の件数増加が目立つ。

「不正ログイン」に注目すると、前四半期から約59.1%増の261件。Facebook、Instagramなどに不正ログインされログインできなくなったという相談が多く寄せられているとのこと。

「ウイルス検出の偽警告」については、前四半期から約34.8%増の1,084件。スマートフォンに遠隔操作アプリをインストールさせられ、不正送金をされる相談が増えているという。

調査概要
- 【調査内容】IPAが開設する「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談を分析・集計
- 【受付窓口】自動応答システム、電話、電子メール、FAX・その他
- 【調査時期】2025年1月~3月
- 【相談件数】3,215件
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