セキュリティに関する相談、直近四半期で最も多かった内容は「ウイルス検出の偽警告」【IPA調べ・2023年2Q】

2023年4月~6月に「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談内容を集計。

情報処理推進機構(IPA)は、2023年第2四半期(4月~6月)に「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談について、集計した結果を発表した。

「情報セキュリティ安心相談窓口」は、IPAが国民に向けて開設している相談窓口。ウイルスや不正アクセスといった、セキュリティに関する技術的な相談に対してアドバイスを提供している。また相談・届出から得られたデータをもとに、さまざまなレポートを定期的に公開している。

ウイルスや不正アクセスに関する相談件数、ここ1年ずっと増加傾向

それによると該当四半期の相談対応件数は2,955件で、ここ1年ほどは増加傾向が続く。前四半期(1月~3月)からは約12.4%の増加だった。

相談件数の推移

内容別で最も多かったのは、ウイルスを検出したという偽警告で不安を煽る「ウイルス検出の偽警告」で、前四半期から約18.0%増の1,191件の相談が寄せられた。

「ウイルス検出の偽警告」相談件数の推移

その他では、「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS」は前四半期から約18.4%減少し186件にとどまった。「不正ログイン」に関する相談は前四半期から約35.1%増加したが100件にとどまり、全体に占める割合は低い。「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」は前四半期から約53.3%増の46件だった。Emotetに関する相談は下火で、今期は1件のみだった。

「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS」相談件数の推移

調査概要

  • 【調査内容】IPAが開設する「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談を分析・集計
  • 【受付窓口】自動応答システム、電話、電子メール、FAX・その他
  • 【調査時期】2023年4月~6月
  • 【相談件数】2,955件
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