識学は、「報・連・相(報告・連絡・相談)」に関する調査結果を発表した。20歳~59歳の上司・管理者がいると回答した会社員300人が回答している。
週1回を目安に報告の場を設けよう
まず「自分の上司もしくは管理者に進捗や業務状況を報告する機会はありますか」と聞くと、「ルール化されていないが、報告する機会はある」48.0%、「報告することがルール化されている」40.3%で、計8割以上を占めた。

「報告方法」については、「問題発生時に報告」67.2%、「重要な進捗時に報告」53.2%、「タスク完了時に報告」44.9%が上位で、タスクドリブンな報告が上位。「週次報告」34.3%、「月次報告」29.1%など定期報告は低い。なお「報告のフォーマット」について聞くと、「定まっている」としたのはわずか11.7%。「テンプレート」「サマリーシート」「報告シート」といった回答が多い。
また「あなたは業務において“報連相”が重要だと思いますか」と聞くと、「重要である」は97.0%と圧倒的多数。一方で「上司・管理者へ“報連相”しやすいかどうか」を聞くと「報連相しやすい」と回答したのは75.0%とやや低下。「管理者・上司の人間性に問題がある」「報連相がしにくい状況や雰囲気(ふだん居ない、タイミングがあわない)」という意見に加え、「報連相しても意味がない」という声があがっている。

そこで「どんな上司・管理者、もしくは会社であれば“報連相”しやすいか」を聞くと、上司・管理者については「的確な指示をくれる」がもっとも高く53.0%で、「否定や批判せずまず聞いてくれる」40.3%、「自分の話をよく聞いてくれる・途中で話を遮らない」39.0%が続く。
会社については、「上司や同僚と話しやすい空気感」55.0%がやや多く、「意見を言っても認めてもらいやすい・聞いてくれる文化」30.7%、「上下関係が厳しくない」29.7%が続いた。
さらに「上司もしくは管理者への報告をしなかったり、虚偽の報告をしたことはああるか」を聞くと、「報告しなかったことがある」17.7%で、「虚偽の報告をしたことがある」5.0%と、計2割以上。「自分で処理できると思った」といった自己判断、「怒られるのが嫌でごまかした」といった報告することへの恐怖、「上司に報告しても対処されない」とあきらめの境地も示された。

同調査では、企業における報連相の精度をあげるために、以下の3点を推奨している。
- 日頃から上司と部下の間で認識のズレが起きないよう「目標(求める状態)」を共有する
- 報告フォーマットを用いてそれを習慣的に共有する
- 週1回を目安に報告の場を設ける
調査概要
- 【調査対象】20歳~59歳の上司・管理者がいると回答した会社員(正社員)
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年3月17日~18日
- 【有効回答数】300サンプル
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