Gmailの新しい送信者ガイドライン「対応済み」は3割強にとどまる【リンク調べ】
リンクは、メールマガジンや一斉配信、システムからの通知メールを配信する全国の事業者の会社員を対象に、「Gmailガイドライン変更に伴う、メール送信者を対象とした意識調査」を実施した。
Googleの「メール送信者のガイドライン」への対応状況は?
まず、企業のメール配信における宛先ドメインは「Gmail(55.7%)」が最も多かった。以下、「Yahoo(48.5%)」、「携帯キャリア系(33.4%)」と続いている。
一方で、Gmail宛にメールを配信する企業において、Googleの「メール送信者のガイドライン」に対し「全て対応できている」と回答したのはわずか34.6%にとどまった。
また、Googleのガイドラインが適用された2024年2月以降、自社のメール配信において不達や遅延などがあったかを聞いたところ、21.5%が「届かない・遅延していることが問題になっている」、40.9%が「不達や遅延が増加している可能性がある」と回答した。合計で62.4%の人がメールの配信状況への影響を感じているようだ。
自社のメール送信状況の把握や技術面が課題?
Googleのメール送信者のガイドラインに対応済み・対応中と答えた人に対し、ガイドラインへの対応を進める上で困難な点があったか聞いたところ、77.4%の人が「はい」と回答した。
具体的な課題としては、「自社のメール送信状況や送信環境の把握(67.2%)」、「自社の対応要否の確認(何に対応すべきか把握・理解するのが難しい)(50.3%)」、「送信ドメイン認証やDNSなど、技術的な対応(48.5%)」などが挙げられた。
ガイドライン対応の未完了項目について確認したところ、「正引き・逆引きDNSレコードの設定(47.4%)」が最も多く、「STARTTLSの対応(42.5%)」、「迷惑メール率を0.3%未満にする(42.1%)」と続いた。
約6割の人がDMARCを導入しているが、活用できている人は約3割
また、DMARCを導入しているかという質問では、58.9%の人が「はい」と回答した。
一方で、「DMARC分析ツールを活用し、日頃から確認している」と回答した人は32.3%にとどまっており、ガイドラインへの対応をきっかけにDMARCを導入はしたものの、活用までは進んでいないことがうかがえた。
調査概要
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査主体】リンク
- 【調査期間】2024年5月29日(水)- 2024年6月5日(水)
- 【調査対象】メールマガジンや一斉配信、システムからの通知メールを配信する全国の事業者の社員
- 【調査対象地域】全国
- 【回答数】1,000
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