クレカ・決済方法・銀行・証券会社など「決済・金融サービス」最新シェアトップ判明、銀行は「ゆうちょ」が半数超え【MMD研調べ】

クレカ・QR決済などで「楽天」と「PayPay」が激しい争い、通信キャリアや小売も参戦。

MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、「2023年決済・金融サービスの利用動向」に関する実態調査の結果を発表した。日常的に使用しているクレジットカード、QRコード決済、非接触決済(物理の板カード)、非接触決済(スマホ)、銀行、証券会社について、18歳~69歳の男女25,000人が回答している。

ふだん利用している支払い方法、現金・クレカに加えQRコード決済が一般化

まず「ふだん利用している支払い方法」(直近1か月の使用割合)を聞くと、「現金」39.7%ともっとも多く、「クレジットカード」26.5%、「QR・バーコード決済」17.6%だった。スマホ普及後に拡がったQR・バーコード決済だが、すでに定着している様子がうかがえる。

「クレジットカード」については80.3%(20,075人)が利用していると回答。「現在利用しているクレジットカード」では「楽天カード」54.2%がもっとも多く、「イオンカード」22.6%、「PayPayカード」19.0%が続いた。

スマートフォンを所有している22,975人のうち、「QR・バーコード決済」を利用しているのは70.3%(16,143人)。具体的なサービスでは「PayPay」64.9%がもっとも多く、「楽天ペイ」33.1%、「d払い」28.6%が続いた。

「カード型の非接触決済」は56.6%(14,143人)が利用。具体的なサービスでは「WAON」35.2%、「Visaのタッチ決済」26.9%、「Suica」25.1%が上位だった。

同様に「スマートフォンの非接触決済」は33.6%(7,722人)が利用。具体的なサービスでは「Suica」32.5%、「iD」21.6%、「nanaco」16.3%と、物理カードと順位が大きく入れ替わった。

「銀行口座」は90.1%(22,514人)が利用。「ゆうちょ銀行」58.7%がもっとも多く、「楽天銀行」28.5%、「三菱UFJ銀行」25.9%が上位だった。

「証券会社」は33.1%(8,277人)が利用。「楽天証券」41.2%、「SBI証券、SBIネオトレード証券」32.0%、「野村證券」17.3%が上位だった。

いずれのサービスにおいてもトラディショナルな大手企業より、モバイル利用を活かした新規企業が多い。通信キャリア、小売などの異業種が金融サービスに参画するケースも拡大しており、圧倒的なトップシェアが生まれていないのが現状といえるだろう。

調査概要

  • 【調査対象】18歳~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2023年7月21日~25日
  • 【有効回答数】25,000人(人口構成比に合わせて回収)
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