ウィズコロナ時代のストレス解消は、「メンタルヘルステック」の活用が鍵に【NTTデータ経研調べ】
NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは、「ウィズコロナ時代における、働く人のストレス解消方法とメンタルヘルステックの活用可能性に関する調査」の結果を発表した。20~50代の働く人を対象に、コロナまん延以降に実践しているストレス解消方法とメンタルヘルステックの利用に関してアンケートを実施、1,130人が回答している。
なお本調査では、「WHO-5精神的健康状態表」を用いて調査参加者の精神的健康状態(メンタルヘルス不調の程度)を測定している。
コロナ禍で心の健康への関心が上昇
まず「コロナ禍前後でのメンタルヘルス(心の健康)への関心の変化」を聞くと、「ストレスが増加した」という人ほど、「心の健康への関心が高まった」65.7%と高い数値を示した。「ストレスは変わらない」では12.6%、「ストレスが減少した」では40.3%にとどまっている。
なお精神的健康度が低い人の約7割は“ワークエンゲージメント(仕事に積極的に向かい活力を得ている状態)”が、約6割は“ストレスコーピング(対人関係や仕事量などのストレスの原因に、うまく対処しようとしている程度)”が低いことも判明したという。
「日常的なストレス解消方法」を聞くと、「休憩・睡眠」「好きな食べ物や飲み物の摂取」など30代~50代では上位だったが、20代は「SNS・ネットサーフィン」「音楽鑑賞」「家族や友人への相談」が支持を集めるなど、明らかに異なる傾向を示した。若年層では1人で手軽にできるものより、人との繋がりが重視されているようだ。
本格的に悩んでいる場合は、「職場の相談窓口(産業医面談やカウンセラーへの相談など)」「職場とは関係のない相談窓口(電話相談や病院、カウンセリングオフィスなど)」「ウェブやアプリを用いたキャラクターやロボット(AIを用いたチャットボットなど)への相談」といったケースが考えられるが、若い世代になるほど、不安感や抵抗感が強い。特に20代は、周りからの目が気になっているようだ。
一方アプリなどでメンタルヘルスケアやストレスケアができる「メンタルヘルステック」については、全体の45%以上が関心を持っており、若い世代ほど関心が高い。さらに約1割がすでに利用していることが判明した。利用目的としては「メンタルヘルスに関連する病気の予防」「ストレス解消・緩和」「仕事へのモチベーション向上」といった声が多く上がった。
調査概要
- 【調査対象】20~50代男女の就業者(「NTTコム リサーチ」登録モニター)
- 【調査方法】非公開型インターネットアンケート
- 【調査時期】2022年8月5日~10日
- 【有効回答数】1,130人
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