副業・兼業での収入、最高値は「1,655万円」最低値は「1万円」!【Job総研調べ】
ライボが運営するJob総研は、「2022年 副業・兼業に関する実態調査」の結果を発表した。副業・兼業の実施率や、副業・兼業を始めたきっかけや理由、収入額や労働時間、今後の実施予定などについて、社会人男女663人から回答を得ている。
生活のため or 資金運用? コロナの影響 or そうじゃない?
まず「現在副業をしているか」を聞くと、副業・兼業の実施率は全体では21.6%。年代では50代の26.7%が最多で、20代の15.0%が最少だった。本業だけの年収区分で見ると「200万円未満」35.3%が最多となったが、「1,000万円以上」25.9%もそれに続く。生活費の足しといった考えがある一方、手元の資金を使ってサイドビジネスに手を出すというように、二極化が考えられる。
また「副業・兼業を始めたタイミング」については、「コロナ禍の前」54.5%が「コロナ禍の後」45.5%を上回った(コロナ禍は2020年4月で区分)。ただし、コロナ禍前の2019年までは37.1%に対し、コロナ禍に入った2020年から急増しており、2022年は74.1%と急増している。これは近年、政府による副業推進が鮮明になった影響も大きいと考えられる。
副業を始めた理由、副業をしない理由
「副業・兼業をしている」143人および「副業・兼業をしていない」520人それぞれに、「副業・兼業を始めた理由・きっかけ」「副業・兼業をしていない理由」を聞いた。その結果、始めた理由では「収入を上げるため」83.2%、「時間を有効活用するため」35.7%、「自身のスキルを向上させるため」33.6%が上位に、しない理由では、「会社から禁止されている」39.8%が特に多く、「本業が忙しくて時間がない」28.8%、「同時進行する自信がない」26.2%がそれに続いた。
「今後副業をしたいか」と聞くと、「したいと思う+どちらかといえばしたいと思う」の合計は89.8%(595人)で圧倒的に多い。この人たちに理由を聞くと、「収入を上げるため」84.7%、「自身のスキルを向上させるため」37.8%、「時間を有効活用するため」29.7%で、現状すでに副業している人より収入増への期待が大きい。逆にしたくないとした人は「プライベートに時間を割きたいから」35.3%、「本業に集中したい」32.4%といった声が多かった。
実際に副業したらその時間・収入はどうだった?
実状を探るべく「副業・兼業をしている」143人に「本業以外で仕事をしている社数」を聞くと、「1社」63.6%が最多で、「2社」25.9%、「3社」4.2%が上位。「副業・兼業に割く労働時間」は「平均7.4時間」と判明した。
また「副業・兼業の年収」については、「平均192.6万円」「中央値100万円」だった。最高値は「1,655万円」、最低値は「1万円」だったという。「本業と合算した年収」は、「平均751.4万円」「中央値650万円」だった。
最後に回答者からあがったコメントを見ると「禁止の会社が多いので、もっと社会貢献の観点から普及してほしい」「副業が一般化すれば個人にとっても企業にとってもメリットのあることだと思う」という意見がある一方、「時間給で副業経験ありですが両立に疲れて本業に悪い影響が出て続かなかった」「副業をする時間があったらプライベートの時間を充実させたい」「現職の給与では生活が苦しいので転職予定ですが、副業ができる会社にしか転職しない」「会社で許されているがしている人を見かけないからやりにくい」といった意見もあがっている。
調査概要
- 【調査対象】全国の20~50代男女(社会人経験1年以内~10年以上)、20人~1000人以上規模の会社に所属
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2022年7月6日~11日
- 【サンプル数】663人
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