脱マスクはまだ早い? 「今後も無条件で着用」という人が約3割存在【Job総研調べ】

状況を見つつという人が多数派。ワクチン接種回数が多いほど着用者が減る現実。

ライボが運営するJob総研は、「2022年 日本人の脱マスク実態調査」の結果を発表した。現在の屋内外マスク着用状況、今後の着用意識とその理由、訪日外国人受け入れに対しての脱マスク意識などについて、1,011人の社会人男女が回答している。調査時期は2022年10月12日~17日。

「コロナが収束したらマスクを外す」という人が全体の4割

まず「現在のマスク着用状況」については、「状況に応じて着脱」53.6%で、「無条件で着用」45.6%を上回った。「着用していない」は0.8%。

ワクチン接種回数別で見ると、「無条件で着用」がもっとも多かったのはワクチン「1回接種済み」の回答者で50.0%、次いで「2回接種済み」49.8%、「3回接種済み」46.9%、「4回接種済み」36.0%と、基本的には接種回数が増えるほど着用率は下がる。ただし「接種0回」も36.0%にとどまっており防疫意識の低さが垣間見える。

「屋内・屋外でのマスク着用場面」について聞くと、屋外では「距離が確保できていない場合に着用」36.9%で最多、次いで「無条件で着用」36.8%が続いた。一方屋内では「無条件で着用」63.8%が圧倒的に多く、「距離が確保できていない場合に着用」17.0%が離れて2位だった。

「着用・非着用それぞれの理由」を聞くと、着用している理由では「コロナ感染対策で着用」76.8%、「マナーとして着用」48.9%、「習慣化している」42.1%が上位だった。着用していない理由では「着用する意味を感じない」50.0%、「着用が面倒」25.0%、「義務ではないから」25.0%が上位だった。

「今後のマスク着用の意識」を聞くと、「状況に応じて着脱」68.4%が最多。「無条件で着用」29.2%、「着用しない」2.4%という層もあいかわらず存在するが、数値は上昇している。男女別では「無条件で着用」が男性26.6%に対し女性32.4%と、女性のほうが高い。「無条件で着用」を年代別で見ると30代31.8%が最多で、基本的には年齢が上がると減少している。

また「今後いつまでマスク着用を続けるか」を聞くと、「コロナ感染者数が収束するまで」42.7%が最多で、「政府からの着用ルールに従っていく」32.0%、「コロナ関係なくマスクを着用し続ける」18.3%がそれに続いた。

なおマスク着用肯定派からは「マスクを外すメリットがあまりない」「インフルエンザや花粉症などマスク着用の場面は人によってさまざま」「着用基準見直しに疑問」、マスク着用否定派からは「諸外国に合わせて、日本も早くマスクをしなくて良い社会になって欲しい」「マスク着用は個人の価値観によるもの」「日本人は同調意識が強い」といった意見があがっている。

調査概要

  • 【調査対象】全国の20~50代男女(社会人経験1年以内~10年以上、20人~1000人以上規模の会社に所属)
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2022年10月12日~17日
  • 【サンプル数】1,011人
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