「#PR」の意味、ちゃんと理解している? じつは6割以上が「よくわからない」状態【ネオマーケティング調べ】

自身がフォローしているインフルエンサーが#PR投稿をしているか、認識しているのは5割ほど。

ネオマーケティングは、「インフルエンサー×フォロワー」に関する調査結果を発表した。YouTubeやInstagram、TikTokといったSNSで強い影響力を持つ人物「インフルエンサー」に商品・サービスを紹介してもらうマーケティング手法「インフルエンサーマーケティング」に焦点を当てた調査で、全国の20歳~50歳の男女1,000人が回答している。

インフルエンサーをフォローしている理由、やはり最多は「その人の投稿が面白いから」

まず「SNSでのインフルエンサーのフォロー状況」を人数を含めて聞くと、まったくフォローしていない人が56.7%で、残る43.3%がインフルエンサーをフォローしていた。フォローしている場合は複数名が多く「6名以上フォローしている」も14.1%と1割以上存在する。

「インフルエンサーをフォローしている理由」では、「その人の投稿が面白いから」54.7%がもっとも多く、「その人の内面・考え方・性格が好きだから」48.7%がそれに続く。情報そのものより、やはり投稿そのもの、あるいは人柄や雰囲気が愛されているようだ。

一方で、企業の広告宣伝である「PR投稿(タイアップ投稿)」に付記される「#PR」タグについて、その意味を知っているかを聞くと、「内容まで知っている」は37.4%にとどまり、「見たことはあるが内容はよく知らない」26.3%、「見たこともないし内容も知らない」36.3%となった。6割以上の一般ユーザーが、タイアップ投稿とそれに付記される「#PR」を理解していないと考えられる。

なおインフルエンサーの紹介により商品を購入したことがある人に、「商品購入を決めた理由」を聞くと、「インフルエンサーの紹介がわかりやすかった/納得できたこと」53.1%が最多で、「商品自体に魅力を感じたこと」48.7%を上回っている。

フォローしているインフルエンサーは「#PR投稿」をしている? 認識してる人は5割程度

そこであらためて、今までに#PR投稿を見たことがあるという人に対し、「自身がフォローしているインフルエンサーは#PR投稿をしているか」を聞いた。その結果、「よく投稿している」12.4%、「たまに投稿している」40.9%で、認識している人は5割ほどだった。インフルエンサー自体が#PR投稿をしていない、していてもユーザーが認知していないなど、さまざまな状況が考えられるが、やや低い数値に感じられる。

また「#PR」のついた投稿をするインフルエンサーをフォローしている人に、「そのインフルエンサーの#PR投稿は、その人のイメージに合致していたか」と聞くと、「とてもイメージに合っていた」18.0%、「ややイメージに合っていた」55.1%となり、7割以上が違和感なく受け入れていた。

しかしこれを、「インフルエンサーのPR投稿により商品を購入したことがあるか否か」で区分すると、購入者だと「とてもイメージに合っていた」「ややイメージに合っていた」の合計は88.1%だったが、非購入者だと61.9%まで大きく低下した。逆説的に、商品とインフルエンサーのイメージ一致は、購入率に大きく影響すると考えられる。

こうした投稿においては、「企業依頼の投稿だと、すぐ分かるかどうか」が重要となる。そこでインフルエンサーの投稿について、「企業依頼の投稿だとすぐに分からなかった経験があるか」を聞くと、51.4%が「瞬時に把握できなかった経験がある」と回答している。企業側はPR投稿においてさらなる注意が必要であろう。

調査概要

  • 【調査対象】全国の20~50歳の男女
  • 【調査方法】ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケート方式で実施
  • 【調査時期】2021年8月27日~31日
  • 【有効回答数】1,000名(20歳~25歳:168名、26歳~30歳:168名、31歳~35歳:166名、36歳~40歳:166名、41歳~45歳:166名、46歳~50歳:166名)
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