60代・70代シニアの友人との連絡手段、「LINE利用」が急拡大。背景にコロナ禍【ドコモ・モバ研調べ】

60代女性では、通話・メール・直接会うを抜いて、すでにLINEがトップの状況。

NTTドコモ モバイル社会研究所は、「シニア(60代・70代)のICT利活用」について調査した結果を発表した。ここ数年の連絡手段の変化について、60~79歳男女508名から回答を得ている。

60代:固定電話からスマホやLINEに移行

60代の「友人との連絡方法」の変化を見ると、「固定電話での通話」が2018年の33%から今回は13%まで大きく減少。同じ音声電話の「携帯電話での通話」は、今回は増加に転じ1位となった。シニア層へのスマホ普及が、メインの通話手段を変えたと考えられる。一方、「LINEメッセージ」も2018年の30%から55%と倍近く増加し、携帯電話での通話に次ぐ連絡手段になった。

60代友人との連絡手段(複数回答可)

「友人との連絡手段でもっとも使っている手段」について、「LINEメッセージ」は2020年時点で32%とすでに最多だったが、今回さらに6ポイントと大幅に増加している。逆に「携帯電話でのメール」が6ポイント減少している。ただし「携帯電話での通話」も7ポイントと大幅増を見せている。コロナ禍でなかなか友人に会えないシニア層が、スマホ通話とLINEを使いこなすようにシフトしたと考えられる。LINEはすでに女性ではトップの連絡手段になっている。

60代友人との連絡手段(もっとも多く使う手段)
60代友人との連絡手段・性年代別

70代:LINEメッセージが大幅に増加

この傾向は70代もおおよそ同じで、「友人との連絡手段」を見ると、「固定電話での通話」39%から「携帯電話での通話」47%へ、そして「LINEメッセージ」31%にコミュニケーション手段が移行している。60代と比べると、前年よりは減少したが「直接会う」39%の比率が高いのも特徴的だ。

70代友人との連絡手段(複数回答可)

「友人との連絡手段でもっとも使っている手段」については、「携帯電話での通話」27%が最多ながら、こちらでも「LINEメッセージ」17%が3位まで上昇した。音声コミュニケーションや直接会うという人が多いながら、長引くコロナ禍で、手軽にやりとりが行え、写真などで近況を伝えやすいLINEが存在感を増しているようだ。

70代友人との連絡手段(もっとも多く使う手段)
70代友人との連絡手段・性年代別

調査概要

  • 【調査対象】関東1都6県・60~79歳男女
  • 【調査方法】訪問留置調査
  • 【調査期間】2021年1月
  • 【有効回答数】508(性別・年齢[5歳刻み]、都道府県の人口分布に比例して割付)
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