コロナ禍で20代女性の宅飲み需要が増大? アルコールの購入費用増が目立つ【楽天インサイト調べ】
楽天インサイトは、「コロナ禍における食生活に関する調査」の結果を発表した。全国の20~69歳の男女1,000人から、食品の購入やふだんの食生活に関する変化について、新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月以前)と現在(2021年2月調査時点)で比較した回答を得ている。
コロナ禍で大きく変化した飲食スタイル、オンライン購入・貯め買い・巣ごもり消費が基本に
まず「世帯1か月あたりの飲食費用の変化」を聞くと、もっとも増えたのは「スーパーマーケットや食品店などでの食料品購入費用」21.7%、以下「テイクアウトにおける飲食費用」18.0%、「オンライン(インターネット)での食料品購入費用」13.8%、「宅配、デリバリーにおける飲食費用」13.3%が続く。減ったのは「外食における飲食費用」43.6%と「外食におけるアルコール類(酒)飲用費用」32.7%と、順当な結果だった。
性年代別では、増えた飲食費用において女性20代のみ「スーパーマーケットや食品店などでのアルコール類(酒)購入費用」(全体:11.5%、女性20代:23.1%)、「宅配、デリバリーにおけるアルコール類(酒)飲用費用」(全体:2.9%、女性20代:14.1%)が全体より大幅に高い傾向が見られた。
「食品購入」については、「インターネット通販サイト」40.3%、「スーパーマーケット」39.1%が増加し、「飲食店」42.4%、「デパート・百貨店」38.8%が減少した。特に男性20代、女性20代、女性30代で「インターネット通販サイト」(それぞれ52.4%、56.4%、54.4%)の増加が目立つ。オンライン購入・貯め買い・巣ごもり消費、というスタイルが定着しつつある。
さらに「平日(朝食・昼食・夕食ごと)の食事形態」について見ると、朝食に変化はなかったが、昼食・夕食で「外食(イートイン)」が減少し、「自炊」「飲食店からの食品テイクアウト」、さらに夕食で「デリバリー/宅配/出前」が増加していた。
実はあまり広がっていないオンライン飲み会? 6割以上が「参加しない・したくない」
「コロナ禍においての食生活関連の変化」を聞くと、「自宅外での飲み会の機会が減った」を「あてはまる」(とてもあてはまる+ややあてはまるの合計)としたのは51.8%で半数を超えた。以下「自分が料理をする機会が増えた」30.6%、「栄養バランスに気を遣うようになった」30.1%、「家族そろって食事をする機会が増えた」26.7%、「冷凍食品の利用が増えた」24.1%が上位となった。
数値は高くないが、「オンライン飲み会に参加するようになった」も12.6%が当てはまるとしている。そこで「オンライン飲み会」について、参加経験と今後の参加意向を聞くと、「参加したことがあるし、今後も参加したい」14.3%、「参加したことはあるが、今後は参加したくない」8.1%で、経験者は22.4%。「参加したことはないし、今後も参加したくない」は64.3%で、まだまだ主流にはならなさそうだ。
オンライン飲み会の良かった点・悪かった点(参加経験者224人)では、良かった点として「今まで参加できなかった遠方にいる相手とも食事しながら交流ができる」46.9%が最多で、「節約になる」「終電を気にしなくてよい」「人にあわせず自分が食べたい・飲みたいものを選べる」という声も多い。悪かった点では「切るタイミングが分かりにくい」51.3%が最多だった。
レシピ選びで重視しているのは「手持ちの材料の活用」と「時短」
「自炊」について、まず頻度を聞くと「ほぼ毎日」65.1%、「週4~5日程度」13.2%、「週2~3日程度」8.9%、「自炊はしない」5.6%となり、9割近くが何らかの形で自炊を行っている。性年代別では、女性40代、50代、60代は「ほぼ毎日」自炊している。
自炊頻度について「ほぼ毎日」~「月2~3日程度」という人に対して、レシピの参照元を聞くと、「レシピサイト」55.4%、「特になし」30.5%、「レシピ本」20.3%、「SNS」20.2%となり、書籍のレシピ本からレシピサイトに主流が完全移動していた。「レシピ選びで重視していること」では、「手持ちの材料を活用できること」51.2%、「時短できること」50.1%、「コスパが良いこと」42.1%などが上位になっており、書籍よりサイトのほうがこうしたニーズに合わせた検索がしやすいと考えられる。
調査概要
- 【調査対象】全国20歳~69歳男女
- 【調査方法】楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)にアンケート
- 【調査期間】2021年2月16日~18日
- 【回収サンプル数】1,000サンプル
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