SaaS導入後の課題は「ユーザーへの定着化」が最多、対策するも成果の実感は少なめ【WalkMe調べ】

SaaSを導入した主な業務領域は「コラボレーション」、平均「5.9」サービスを利用

WalkMeと日経BPコンサルティングは、「SaaS導入後の定着化」に関する調査結果を発表した。日本全国のSaaS導入済み企業において、SaaSの導入・選定に関与する立場の人間436名が回答している。

SaaS導入率トップは「コラボレーション」系で65.1%

各企業は複数のSaaSを導入している。まず「導入しているSaaSの業務領域」について聞くと、もっとも導入率が高かったのは「コラボレーション(グループウェア、ビジネスチャット・社内SNS、ワークフロー等)」で、すでに導入しているとした企業は65.1%だった。以下、「営業マーケティング(CRM・SFA、ABM・MA、名刺管理等)」48.2%、「人事・給与(労務管理、勤怠管理、採用管理等)」36.5%が続く。企業SaaSの主流は、やはりコラボレーションツールと言える。

続いて「自社が導入しているSaaSの数」を聞くと、平均は「5.9」サービス。企業規模が大きいほど数が増える傾向があり、1000人以上の大企業は「7.6」だった。

「SaaSを導入した理由(導入検討時の目的)」では、「業務の効率化」が圧倒的に多く82.8%。続く2位「コスト削減」は51.4%、3位「場所や機器を選ばずシステム活用できる」は30.7%に留まっている。“企業SaaS≒コラボレーション≒業務効率化”といったイメージが垣間見える。

SaaS導入後の課題は「ユーザーへの定着化」が最多、対策するも成果の実感は少なめ

「SaaS導入後の課題」を複数回答で聞くと、「ユーザーへの定着化」をあげた人が72.9%に達しており、「機能と業務の不整合」62.8%、「データ活用」62.2%を上回っている。「ユーザーへの定着化」における具体的課題では「ユーザーがシステムの操作方法を理解していない」38.5%、「ユーザーが実務への効果や意義を理解していない」31.7%に回答が集中している。

では、ユーザーへの定着が進んでいないとして、「利用促進/定着化を図るための施策」としては何があるだろうか? 具体的な対策を聞くと「社内マニュアル、FAQの作成・展開」86.4%を筆頭に、「講習会など社内・部内のトレーニング実施」72.0%、「問い合わせ対応のためのヘルプデスク設置」66.0%などが上がっている。ただしいずれの施策も、過半数が「業務負荷が大きい」とする一方、「成果が上がっている」という意見は4割未満だった。

■調査概要

  • 【調査対象】日本全国のSaaS導入済み企業で、SaaSの導入・選定に関与する立場の人間
  • 【調査方法】オンライン上でのアンケート調査(実施機関:日経BPコンサルティング)
  • 【調査期間】2019年11月12日~20日
  • 【有効回答数】436名
調査内訳
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