「協調性のない」人ほど、実は情報シェア意向が高かった! パーソナリティに基づく行動傾向分析【日経BP×富士通調べ】

個人の内面を「パーソナリティ」で捉え、さまざまな行動との相関性を分析した結果、意外な傾向が判明した。

日経BPコンサルティングと富士通は、「ビジネスパーソンのパーソナリティと行動特性」に関する共同調査の結果を発表した。個人に適したコンテンツのマッチング精度の向上やコンテンツの解析技術開発などに応用するのが狙い。

個人の内面を捉えるデータとして「パーソナリティ(生まれ持った「気質」と感情・意志などの「性格」を統合した性質)」に着目。心理学の“ビッグファイブ理論”に基づき、「外向性・協調性・勤勉性・神経症的傾向・開放性」の5因子をもとに、最大40の「パーソナリティ」を分類・定義した。そのうえで、メディア接触、SNS発信、イベント参加、ビジネス上のパフォーマンスといった個人の行動とパーソナリティの関係を分析した。

パーソナルデータ概念図

「協調性のない」人ほど、実は情報シェア意向が高い

まず、ビジネスパーソンの特定の行動において、パーソナリティが相関することが明らかとなった。また、イベント参加などの「行動特性」と、パフォーマンスを示す「ユーザー属性」についても、特定のパーソナリティに相関が見られた。

たとえば、「ニュースサイト/動画サイト/SNSから取得した情報の共有」に関して、情報を共有している比率は、「協調性のない」人がもっとも高かったという。

ニュースサイト/動画サイト/SNSから取得した情報の共有

「冷静沈着」な人ほど、プッシュ通知のニーズが高い

また、個人の情報カテゴリに対する関心とパーソナリティを調査して相関性を分析したところ、「勤勉性」「神経症傾向」「開放性」とビジネス系カテゴリに、弱い相関(相関係数:0.2~0.4)が見られた。

情報カテゴリの関心度と気質との相関(相関係数)

高い相関が見られたのは「Webからの情報取得」、とくに「プッシュ通知」に関するもので、「外交的」「冷静沈着」な人ほど、プッシュ通知のニーズが高く、「勤勉でない」「心配性」な人ほど、プッシュ通知は不要な傾向が見られた。

本調査では、「ニーズが高まる、さまざまな瞬間」を「モーメント」と呼称。「冷静沈着」な人の「プッシュ通知」ニーズが3割を超えるモーメントは、14モーメント中8モーメントだった。一方「勤勉でない」人の場合、「プッシュ通知」ニーズが3割を超えるモーメントはなく、14のモーメントすべてで、「ほしくない」傾向の回答が過半数を占めた。

「冷静沈着」な人の各モーメントにおける、関心情報に対するプッシュ通知ニーズ
「勤勉でない」人の各モーメントにおける、関心情報に対するプッシュ通知ニーズ

「ポジティブ」な人ほど、高役職・高所得

そのほかの行動特性を見ると、ポジティブな人ほど、ビジネス系イベントの参加率が高く、高役職・高所得であることも判明した。

年収別における気質の傾向
役職別における気質の傾向

調査概要

  • 【調査対象】都市圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県)の20~60代男女、有職者
  • 【調査期間】2019年9月13日~24日
  • 【調査内容】関心推定、情報取得、行動特性、閲覧モーメント、ユーザー分析の5項目に関するインターネット調査
  • 【有効回答数】975
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