スマホ決済でチャージしたけど使ってない“休眠残高”、平均は約1200円【ジャパンネット銀行調べ】

キャッシュレス決済の最新事情を調査。ポイントや割引などの特典がなくなったら、8割がコード決済サービスの利用を止めると回答。

ジャパンネット銀行は、クレジットカード、ICカード、スマホ決済などの「キャッシュレス決済」に関する意識・実態調査を実施した。

都会でも地方でも、キャッシュレス決済は当たり前化

まず「ふだんの買い物や食事における、キャッシュレス決済の利用」を聞くと、52%が「よくある」、29%が「たまにある」と回答。合計8割以上が、日常的にキャッシュレス決済を行っていた。

エリア別で見ても、「都会エリア」(東名阪周辺地域)で「よくある」と「たまにある」が合計83%、「地方エリア」(それ以外)で79%が利用している。サービスを取り入れている店舗の数などを考えれば、ほぼ遜色なく地方も普及していると考えられる。ただし男女別では、男性の「よくある」が62%なのに対して、女性は43%と、かなりの差が生じている。

ふだんの買い物や食事において、キャッシュレス決済を行うことはありますか?

じつは“割り勘”時に便利なキャッシュレス決済

日常的にキャッシュレス決済を行っている人(407名)に、「具体的な決済手段」について聞くと、「クレジットカード」87%、「ICカード」59%、「スマホ決済サービス」46%に回答が集まった。急速にスマホ決済サービスが普及していることが分かる。

「キャッシュレス決済関連で、日常的な行動」について聞くと、「財布を持たずに、スマホやカードだけを持って出かけることがある」人が30%、「食事やプレゼント代を割り勘する際に、キャッシュレス決済を使うことがある」人が20%、「キャッシュレス決済のポイントを貯金・へそくり感覚でためている」人が62%存在することが明らかとなった。割り勘のシーンで、思った以上に使われている印象だ。

キャッシュレス決済関連で、日常的な行動

スマホ決済よりプリペイド式のほうがチャージ額が高い傾向

キャッシュレス決済は、事前にチャージ(入金)して使う「チャージ型(プリペイド式)」と、後から料金が引き落とされる「後払い型(ポストペイ式)」に分かれる。

「現在、チャージ型(プリペイド式)のキャッシュレスサービスを使用しているか?」を聞くと、全体の70%が「使用している」と回答した。そこで「1回あたりのチャージ金額」について質問すると、「ICカードのチャージ金額」は、1回あたり平均「4,919円」で、都会エリアでは「4,344円」、地方エリアでは「5,526円」と、地方のほうが高額チャージの傾向が見られた。

チャージ型(プリペイド式)の1回あたりのチャージ金額

一方、「スマホ決済サービスのチャージ金額」は、1回あたり平均が「3,857円」で、都会エリアが「3,855円」、地方エリアが「3,860円」と、居住地域による差はほぼなかった。

スマホ決済サービスの1回あたりのチャージ金額

チャージしたまま使っていない「スマホ内休眠残高」は平均約「1,200円」

スマホ決済サービスを日常的に使用している188名人に、「登録・ダウンロードはしたものの、使用していないスマホ決済サービスがあるか?」を聞くと、48%と半数近くが「ある」と回答しており、さらに「チャージもしたが、使用していないスマホ決済サービスがある」は19%存在している。さらに具体的に、「現在使用していないスマホ決済サービスのチャージ残高」を聞くと、平均は「1,208円」だった。

スマホ内休眠残高

特典がなければ「使用し続けたいとは思わない」が約8割

さらにスマホ決済サービスのなかで、いわゆる“○○Pay”のような「コード決済型サービス」について、ダウンロード・登録など、利用の有無を聞くと、34%が利用していると回答した。そのきっかけについては、「お得さ(ポイント、割引、還元、特典など)」が圧倒的に多く88%。ただし20代~30代の若者世代では、現金を扱わなくて良いといった機能面を挙げる人は50%と40代~50代より多かった。

ただし、「仮にポイントや割引などの特典がなかったとしても、コード決済サービスを使用し続けたいと思いますか?」という質問を行うと、「そう思う」と答えた人はわずか21%にとどまり、残る79%は“特典がなければ、コード決済サービスにはメリットがない”と感じている模様。機能面の利便性が強調されることも多いコード決済サービスだが、実際には若者層でも、特典が利用のモチベーションになっていることが分かる。

コード決済サービスを利用する理由

調査概要

  • 【調査対象】20~50代男女
  • 【調査期間】2019年8月23日~26日
  • 【回答数】500名(性別・世代・居住地域 均等割付)
  • 【世代の分類】「若者世代」=20~30代、「ミドル世代」=40~50代で2分類
  • 【居住地域の分類】「都会エリア」=東名阪周辺地域(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)、「地方エリア」=それ以外の地域で2分類
この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

ダイマ
「ダイマ」は、ダイレクトマーケティング(Direct Marketing)の略。 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]