海外向けSNSで情報発信したい国の3位は韓国、2位は台湾、1位は?

フルスピードは、海外に向けたSNSでの情報発信を今後検討している企業の322人を対象にアンケートを実施し、その調査結果を発表した。

インターネット広告代理店のフルスピードは、海外に向けたSNSでの情報発信を今後検討している企業の322人を対象にアンケートを実施し、その調査結果を発表した。

結果は以下の通り。

SNSで情報発信したい国 1位は中国、2位台湾、3位韓国

 

SNSで情報発信を検討している国の1位は中国の48.5%となり、次いで、台湾(37.0%)、韓国(34.6%)という結果に。

国別の訪日観光客数に比例するようにSNSで情報発信を試みようと検討している地域はアジア地域が集中して多い割合を占めた。まずは周辺諸国から、と考えている企業が多いことがうかがえる。

SNSで情報発信したい内容 1位は商品情報 2位はイベント情報 3位はQ&A情報

 

「どのようなコンテンツをSNSで情報発信したいか」という質問に対して、「①商品・サービス関連情報紹介(56.3%)」が最も多い回答となった。次いで、「②イベント・セミナー情報(42.8%)」などと続くことから、多くの企業が直接集客につながるような情報発信を検討していることがうかがえる。

半年以内に半数以上が「海外向けにSNSを使って情報発信」を行いたい、1年以内では約8割も。

 

今は行っていないが、半年以内に海外への情報発信のためにSNSを利用したいと考えている人が半数以上にのぼることが明らかになった。さらに、1年以内では約8割を超えるという結果に。この半年から1年の間に、海外に向けた情報発信を行う企業は急激に増加する可能性が大きいと言える。

海外へSNS情報発信をする理由 1位「新規顧客獲得」2位「ECサイト売上アップ」3位「実店舗での売上アップ」

 

「SNSでの情報発信を行ううえで、期待する効果」とう質問に対して、新規顧客獲得が47.9%となり、ECサイトの売上アップ41.6%、リアル店舗での売上アップ36.1%という結果に。

「いつごろから情報発信を行う予定か」という前質問と、当質問の結果とを合わせて「短期的に期待する結果」と「長期的に期待する結果」を分析してみたところ、次のようなことがわかった。

  • 短期的(3か月~半年以内)には、売上アップ(EC・リアル店舗)や口コミ数増加など売り上げに直結する効果を期待
  • 長期的(半年~1年以内)には、問い合わせ件数の増加や、店舗への誘導を期待する声が多く、認知度の向上やブランディングを期待

SNS以外で海外向けに行っているプロモーションは「新聞、雑誌広告」

 

SNS以外で、現在海外向けに行っているプロモーション施策の中で最も多いのは「①新聞、雑誌広告」35.5%。

WebサイトやWeb広告を実施しているものの、SNSの利用には至っていないことがうかがえる。

SNSでの情報発信を行っていなかった理由は、1位「言語対応」2位「リソース不足」

 

現在に至るまで海外に向けたSNSでの情報発信を行っていなかった理由を聞いたところ、「①外国語で対応できるスタッフがいないため」が45.2%、「②社内で運用する人的リソースが無いため」42.2%、といった理由に挙げる回答が上位に並んだ。

その他には「③SNSの運用スキルが不足しているため」「④国ごとのSNSの利用状況ユーザーの特性がわからない」など、運用スキルや、知識・情報収集の面を答える内容が続く。

「英語力(語学力)」「リソース不足」「スキル不足」の3点が海外に向けたSNSでの情報発信の足かせとなっているようだ。

約8割が「外注」での海外SNS運用を検討

 

「リソース」「英語力」「運用スキル」不足を補うための解決策として、SNS運用を外注する予定があるかどうかという質問をしたところ、80%が何らかの形で外部の専門会社の力を借りて運用する予定であるという。

また、SNSで海外向けに情報発信をしようと考えたきっかけについて聞いたところ、以下のような意見が挙がった。

  • 日本製品のブランド力を生かし国外展開を考えている
  • 昨今の情勢を受けてグローバル化、インバウンド需要が急増している
  • 海外からの問い合わせが急増している
  • 国内需要の飽和、差別化
  • 実際に訪日観光客に評判が良いのでより需要を伸ばしていきたい
  • 海外との積極的な取引実績をアピールポイントにし知名度向上、採用につなげたい
  • 顧客層拡大、新規顧客の獲得
  • 国外需要を獲得し、業績向上を狙いたい

また、海外向けの情報発信や顧客獲得施策について悩みや課題を聞いたところ、このような回答があった。

  • 言葉と文化の違い、風習・習慣などがわからない
  • 販路を確保しても周知が難しい
  • セキュリティ面の問題
  • 各国にあわせたノウハウが不足している
  • 外国人のニーズをつかむのが難しい
  • 国内客とは同じ戦略では効果が出にくい
  • 社内調整が困難
  • どうアピールしていいのかわからない
  • 地方からの発信がどれだけ海外に届き、集客できるのか心配

調査概要

  • 調査日:2017年7月12日
  • 有効回答数:322名
  • 調査対象:海外に向けたSNSでの情報発信を今後検討している企業
  • 調査手法:Webアンケート
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