WELQ問題:著作権侵害・薬機法など違反かと第三者委員会が報告、村田マリ氏は代表辞任の意向
同一性保持権、氏名表示権、複製権、翻案権、公衆送信権、薬機法、医療法、健康増進法などに違反の可能性
2017/3/13 9:38 Web担当者/仕事
DeNAは、2016年に発生したWELQをはじめとする“キュレーション”メディアの問題に関する第三者委員会による調査報告書を受領し、その内容と、今後の対応方針などを3月13日に発表した。
調査結果を受け、DeNAでは次のような関係者の処分を発表している。
- 守安功氏(代表取締役兼CEO): 月額報酬の50%を6か月減給(2016年12月公表の30%を6か月減給から変更)
- 村田マリ氏(執行役員メディア統括部長兼Palette事業推進統括部長): DeNA執行役員、子会社iemo代表取締役、Find Travel代表取締役を辞任する意向を表明
- 中川綾太郎氏(子会社ペロリ代表取締役): 3月12日付けで同社の代表取締役を辞任
- その他執行役員など27名についても就業規則に基づく処分
調査結果によると、DeNAが運営していた10サイトの記事についてサンプル調査を行った結果、次のような問題が見つかったという。
●法律に反している可能性のある問題
- 著作者人格権における同一性保持権や氏名表示権を侵害している可能性
- 著作権における複製権、翻案権、公衆送信権を侵害している可能性
- 薬機法、医療法、健康増進法に違反している可能性
●倫理面での問題
- 他者のコンテンツをコピー&ペーストしていた(著作物性が認められない記事)
- 出典が不明瞭で引用として不適切なものがあった
- アフィリエイト広告の掲載にあたって不適切な点があった
- 医療に関する記事でユーザーに対する配慮を欠いた内容があった
- 医療に関する記事で医師の間でも見解に相違がある内容を安易に記載していた
●対応面での問題
- 画像や文章の無断利用に関するクレームに対して、プロバイダ責任制限法の適用を受けられない場合であっても、その適用を受けられるかのような対応をしていた
調査報告書はDeNAのIRサイトで確認できる。
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