Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座新しいセグメントの使い方
新しいセグメントの使い方
それでは実際「新規訪問」と「リピート訪問」の2つのセグメントを掛けてみよう。
まず、図2の「新規ユーザー」と「リピーター」(図2青枠部分)をクリックし、上部のエリア(図3赤枠部分)にそのセグメントを移動する。
次に、もともとある「すべての訪問」のセグメントの右側にある×ボタン(図3茶枠部分)をクリックして、消去する。
これで、図4赤枠部分のように「新規ユーザー」と「リピーター」の2つのセグメントが選択されたことになる。
セグメントを選択したら、下部にある[適用]ボタン(図2茶枠部分)をクリックしよう。図5が「新規訪問」と「リピート訪問」セグメントを適用した[ユーザー]>[サマリー]レポート上部で、図6が同レポート下部だ。
上部(図5)には、2つのセグメントを比較する折れ線グラフが表示され、下部(図6)には、比較一覧が表示される。
標準で組み込まれているセグメントをひととおり確認しておこう
セグメントを自分で作成する方法については次回解説するが、標準で組み込まれているセグメントがどのような設定をしてあるかを確認しておくことは、自分でセグメントを新規作成する際の役に立つ。
たとえば、ユーザーレベルのセグメントである「1回だけ訪問したユーザー」のところにある歯車マーク(図7赤枠部分)をクリックすると、図7青枠部分のように「コピー」の表示が現れる。
これは、この設定をベースに新しいセグメントを作成することを意味する。この「コピー」を選択すると、この組み込みセグメントの設定内容を確認することができる。それが図8だ。
セグメントの設定についての詳細は次回解説するが、自由に設定条件を指定する「条件」(図8赤枠部分)が選択され、「ユーザー」(図8青枠部分)レベルのフィルタが選択され、「訪問数が1回」という条件(図8緑枠部分)が設定されているのがわかる。
注意:「ユーザー」ベースのセグメント集計期間は90日まで
なお「ユーザー」ベースのセグメントが1つ以上選択された場合は、90日を超える集計対象期間を指定することができない。「ユーザー」ベースのセグメントは集計処理に大きな負荷が掛かるための措置だと思う。
たとえば、集計期間を6/1~9/30(約120日)と指定してあるレポートに「ユーザー」ベースのセグメントを掛けると、自動的に90日でカットされ、6/1~8/29に集計期間が調整される(図9赤枠部分)のだ。
そのコメント表示(図9青枠部分)もされる。上限は「3か月」ではなく90日なので、場合によっては図9のように最後の月の途中までになってしまうこともあり、ちょっと残念だ。
筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。
筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール
ソーシャルもやってます!