Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座カスタム変数のセグメントをレポートで確認するには?
カスタム変数のセグメントをレポートで確認するには?
カスタム変数を付与するようにトラッキングコードを変更して、しばらくデータが貯まったら、レポートで確認できるようになる。
レポートは[ユーザー]>[カスタム]>[カスタム変数](図1赤枠部分)を確認しよう。
- グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする
- メニューが開くので、[カスタム]をクリックし、[カスタム変数]をクリックする
[ユーザー]>[カスタム]>[カスタム変数]レポートでは、デフォルトで「カスタム変数(キー1)」ディメンションが選択(図2赤枠部分)されている。つまり1つ目のカスタム変数が対象となっている。
「member」(図2青枠部分)をクリックすると、図3のように1つ目のカスタム変数に付与された値「regular」が確認できる。
つまりこのケースでは、トラッキングコードが下記のようになっていたということだ。
_gaq.push(['_setCustomVar', 1, 'member', 'regular', 1]);
このレポートだけでは、それほど多くの指標もなく比較もできない。そこで重要なのは、この例で言えば、会員だけに絞り込んだデータと全体はどうなっているのかといった比較をしたりすることが重要になる。
そこで、アドバンス セグメントの登場だ。カスタム変数の値でデータを分類するカスタムセグメントを作るのだ。
カスタムセグメントの作成方法
カスタムセグメントの作成方法は、レポート左上にある[アドバンスセグメント]ボタン(図4赤枠部分)をクリックし、出てきた画面の右下にある[+新しいカスタムセグメント](図4青枠部分)をクリックしよう。
そこで出てきたカスタムセグメントの設定画面(図5)を見ると、カスタム変数(キー)やカスタム変数(値)がディメンションとして選択できる(図5赤枠部分)。
カスタム変数(キー)やカスタム変数(値01)(図5赤枠部分)でセグメントの指定ができるので、上記の例であれば、次のようなカスタムセグメントをそれぞれ作る。
名前:「会員」
[一致][カスタム変数(値01)][完全一致][regular](図5)名前:「非会員」
[除外][カスタム変数(値01)][完全一致][regular](図6)
1つ目が、カスタム変数(値01)のディメンションが「regular」であるという指定(図5青枠部分)で、会員に絞り込むカスタムセグメントだ。
2つ目が、比較対象として、会員のカスタム変数が設定されていない非会員に絞り込むカスタムセグメントだ。
そして、会員と非会員のカスタムセグメントを掛けて、[トラフィック]>[参照元]>[すべてのトラフィック]レポートや[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポートなどのレポートを見よう。図7は前者のレポートの出力例だ。
会員と非会員別に、集客別の効果や閲覧コンテンツの違い、成果といった指標で評価して、次に行う施策に生かしていこう。
おまけ:ユニバーサルアナリティクスでのカスタム変数の扱い
カスタム変数は、ユニバーサルアナリティクスでは「カスタムディメンション」あるいは「カスタム指標」というものに代替されることになり、こちらはそれぞれ20種類利用できるので、これから新たに実装する場合は、そのあたりも視野に入れておこう。カスタムディメンションについてもユニバーサルアナリティクスを解説するシリーズが始まったら、取り上げる予定だ。
筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。
筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール
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