運用を効率化する「コンテンツカレンダー」を作ろう
運用を効率化する「コンテンツカレンダー」を作ろう
継続的にファンに魅力を感じてもらえるアカウントを運営するためには、年間を通じて一貫した運営計画を策定することをおすすめします。運営の全体像や方向性を決めておくことにより、月ごとなど定期的に振り返り評価し、進捗は順調か、施策は十分かなど運用の見直すことができるからです。
具体的な運用計画としては、以下のような項目を検討してみましょう。
「対話カレンダー」を作成する
- 広報、CRM状況、媒体発信、自社のキャンペーン予定、測定結果、世の中のイベントなどを一覧できるようにカレンダーに落とし込む
- でき上がったカレンダーからマーケティング施策全体を見渡して、Facebookページで「何を語るか」を決めて投稿し、「どの投稿が効果的だったか」を検証する
- 投稿のためのコンテンツ案をリストアップし、大まかな更新予定を立てる
Facebookページ運用の目的、目標、ターゲットを精査したら、エンゲージメントを高めるのに有効だと思われる投稿コンテンツのアイディアを書き出し、タイプ別にどのくらいの頻度で投稿するかを検討しましょう。
- 自社関連ニュース
- 業界関連ニュース
- ターゲットが関心を持ちそうなニュース
- 季節感やイベント感のあるコラム
- 製品・ブランドイメージにつながるトピックスや知識、エピソード
- 商品紹介
- 商品の使い方説明
- 商品レビュー
- キャンペーン紹介
- 特別なオファーの紹介
- クーポン
- 商品の製造舞台裏
- よくある質問(FAQ)
- 担当者の日常
- スタッフ紹介
- 社内紹介
- インタビュー
- イベントレポート
Facebookページの成長計画を立てる
ファンの獲得に注力するフェーズ、コミュニケーションを活性化するフェーズ、エンゲージメントを高めるフェーズなど、Facebookページの成熟度によって目標の持ち方が変わってきます。成長の進捗を管理することで、戦略を臨機応変に方向修正することができます。
- プレスリリースとの連携
- 季節/特定日との連動
- 新製品などの発売予定
- 自社メディアでのキャンペーン実施予定
- Facebookページの成長目標
- 全体施策とのバランス
- 「いいね!」増加数、「話題にした人」増加数、登録コンバージョン、登録数など設定したKPIの達成度分析
- どのような内容の発信に対して、どのくらいの反応があったかをまとめ、PDCAを実行し、翌月の運用計画を見直す
- 設定KPIを定点チェック
- 必要な場合に適切なターゲットにリーチできるように、Facebookページのファンの属性が最適かどうか精査
- ファンとの関係を維持するために、翌週投稿する情報の内容を検討
- 繋がっていないインフルエンサーとの関係構築を試みる
- 自社製品の情報が常に最新であるかどうかを確認
- 運用をもっと広範に、効率的にできるツールがないか検討
- たとえば月曜日 ⇒あらかじめ予定された投稿とは別に、週の始めにふさわしい高揚感や季節感や即時性を意識した投稿をする
- たとえば火曜日と木曜日 ⇒ソーシャルメディア上での自社に関する書き込みや業界動向をチェックする
- たとえば金曜日 ⇒1週間を振り返って、傾聴している項目やウェブサイトとブログのトラフィックなどを確認し、分析する
- 時間を決めて投稿、ページチェック&返信対応
以上のような項目を参考にして、あなたの業種やビジネススタイル、目標や目指すコミュニティのタイプを考慮した運用計画を考えてみてください。
これは、Facebookだけに限らず、利用しているソーシャルメディアの種類や運用体制、運用に充てられる時間などによって、自社に合わせたアレンジが必要です。しかし一番大切なのは、最初に設定した目標の達成へ向けた「一貫性」を 年間を通じて維持することです。
ソーシャルメディアは日々進化し続け、その変化はますます激しく速くなってきています。場当たり的な運用では流行り廃りに惑わされ、振り回されて終わってしまうかもしれません。年間を通じて「一貫性」があり、「継続」可能で、確実に遂行できるスケジュールを策定することが、Facebookマーケティングの成功の鍵となることでしょう。
この記事は、書籍 『現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。
本書は、アライドアーキテクツで約2年間に渡りブログメディア「ソーシャルメディアマーケティングラボ」を運営しながら、実際にFacebookマーケティングに携わってきた担当者2名が、これまでに培った経験や知見を最大限に活かし「企業のFacebookページ運営担当者」に向けて執筆した、Facebookマーケティング指南書の決定版です。
ターゲットを法人利用に絞り、Facebook広告の効果的な運用やFacebookキャンペーンの実施といった実用的な情報に加え、「どんな投稿がファンの心を引きつけるのか」といったテクニックや国内企業約35社のFacebook活用事例など、実際の業務で役立つ豊富なノウハウや情報を惜しげなく公開しています。
本書は、マーケティングやデジタル、WEBは専門だがソーシャルメディアはよくわからないという方、全く違う領域からいきなりFacebookページの担当になられた方、そして「Facebookって何?」という方でも、読み進めながら実践していただける内容を目指しました。
企業のFacebook活用の本質的な意義から、実務面の手順を追った解説、実例紹介まで、即戦力として役立つことを願っています。
ナビゲーターは新人マーケター「あゆみ」ちゃんと、マーケティング部の先輩である「小田先輩」。
図解やイラストを多用し、親しみやすい文章と誌面で、Facebookやマーケティングに詳しくない人でも、ある程度知っていて「一歩先の」知識を手に入れたい人にも、役立つ内容となっています。
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