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グーグルが好むニュースサイトとは

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グーグルが好むニュースサイトとは
★★★★☆ 配信記事だけでなくオリジナルも (Google Webmaster Central Channel on YouTube)

スイスのグーグルで勤務するジョン・ミューラー氏の質問に対してアメリカのグーグルで勤務するマット・カッツ氏が回答した。

ニュースサイトを運営しています。グーグルは重複コンテンツが嫌いだそうですが、私は自分でニュース記事を作り出すことはできません! グーグルで有利でいるにはどうしたらいいですか。

この質問に対してマット・カッツ氏は、「どんなコンテンツを掲載するのがいいのか」について、わかりやすく解説している。

楽しい質問だ。僕たちはあなた方みんながニュースを作り上げることを期待していないし、そうすることを望んでいるわけでもない。

特にニュースにおいて重複コンテンツについて考えるときは、ニュース配信を受けて情報を掲載しているシナリオで考えてみてほしい。

通信社の配信する記事やRSSフィードから取得した記事をそのまま掲載しているサイトが多数あったとする。検索ユーザーは、そのニュースの17個もの同じコピーを検索結果に表示してほしいとは恐らく思わないはずだ。

配信された特定の記事を再利用しているサイトよりも、もっと権威があるサイトや、独自のレポートを提供しているサイトや、少なくなくとも、自分たちで書いた記事を掲載しているサイトを見たいとユーザーは思うだろう。


だから、ニュースを作り出す心配をしなくていいというのは事実だ。特定の分野について専門性のあるサイトを運営しているのならば、単にみんなと同じ記事をそのまま使うのではなく、自分で記事を書けるようにするといいと思う。


と同時に、「付加価値を提供しているだろうか?」「専門性を持っているだろうか?」と自問自答してみるといいかもしれない。

もしあなたが、単にニュースを拾ってきてそれを焼き直しているにしか過ぎないとしよう。独自の考察や違った視点を加えておらず、独自のレポートもせず、ニュースに出た人にコンタクトもとっていないのならば、そんなニュースは他の情報に埋もれてしまい人々に気付いてもらうのは少し難しいだろう。完全な重複コンテンツではないとしても、たくさんの人たちが同じ種類のニュースを書いているからね。

Techdirt(テックダート)という情報サイトを運営しているマイク・マズニック氏と以前に話したときに、彼は「人とは違った見方や独自の角度、まだ取り上げたことがないと考えた考察がなければ、何かについて書くことはない」と話していた。本当に良い哲学を持っていると思った。


さらに考えるべき問題として、「自分がいちばん得意としているところは何か」「自分の専門分野は何か」「自分が何についてたくさん知っているのか」といったものがある。

たとえば、あなたがAndroidマーケット(Google Play)のある変更について記事を書くとしよう。あなたがAndroid携帯について特に詳しいわけでもなく、他の7つの発信者と同じようなことを書いていたら、その記事は「ベストクオリティ」にはならないだろう。

しかし、あなたが健康について専門知識を有していて、ある癌のニュースを本当に深掘りして「本当にこれが癌を引き起こすのか」とったような記事を書いたとしたらどうだろうか。


自分の強みに集中したほうがいいと思う。そしてオリジナルの記事を書くといいと思う。必ず役に立つ。

もし専門知識を持っておらず他のみんなと同じ記事を取ってきて自分のサイトに置くだけなら、グーグルはおそらくそのページを1位には表示しないだろう。

それよりも、オリジナルのコンテンツだったり、オリジナルのレポートを提供していたり、その件に関して専門知識があったり、地域性があったりする、そんなサイトを僕たちは検索ユーザーに見せたいからだ。

ニュースサイトに限らず、他人が作ったコンテンツをそっくりそのまま掲載したとしてもグーグルは評価しないということになる。グーグルが評価しない理由は単なるコピー記事を見ることをユーザーが望んでいないからだ。

自分の手でコンテンツを作らず楽してアクセスを稼ごうという考えは捨てよう。ユニークでオリジナルかつ専門的なコンテンツをユーザーも検索エンジンも求めていることを理解しなければならない。そしてこれを実現できればアルゴリズムの変更にいちいち怯えることがなくなるだろう。

装飾用画像のalt属性には何を記述すべきか
★★★☆☆ 空っぽでOK (WebmasterWorld)

画像をWebページに表示するとき、<img>タグにはalt属性を「必ず」記述すること。それがHTMLの仕様で定められており、文法的に正しいHTMLにするには必要なことだ。

ところが、箇条書きのマーカーや単なる装飾用に画像を使うことがある。こうした特別な意味を持たない画像では、alt属性には何を書いたらいいのだろうか?

答えはシンプルで何も記述せず空っぽにしておけばいい。すなわちこのようになる。

alt=""

間違っても上位表示を狙うキーワードを詰め込んだり関係のないテキストを入れたりしてはいけない。程度によってはキーワードの乱用としてペナルティを受ける危険もあり得る。

ちなみに、視覚障碍のためスクリーンリーダー(読み上げソフト)を使っている人のためにも、意味のない画像ならば空のalt属性にしておくのが望ましいということも知っておくといいかもしれない。

関連語と共起語を入れたらペナルティ? or 順位復活?
★★★★☆ 自然に入るのならプラス作用 (WebmasterWorld)

検索エンジンは、関連語や共に使われる言葉(SEO用語では「共起語」とも呼ばれる)も関連性を判断するときに見ていると考えられている。

したがって記事を書くときには関連語や共起語を含めるといいとされているが、この件に関してWebmasterWorldのフォーラム管理者が興味深いコメントを残している。

関連語や共起語を入れたためにペナルティを受けることもあるし、反対に下がった順位を復活させたこともある。

関連語や共起語を入れすぎるとキーワードの詰め込みとして判定されてしまうのだろう。順位が復活したケースでは優れたライターに余計な語彙を詰め込むことなく記事を書き直してもらったそうだ。

関連語・共起語を検索エンジンは見ていることを知っておいて損はない。しかしだからといってそれらを繰り返して記事を書けばいいということではない。結局のところはその分野に関して専門知識を持っていて精通していれば関連語も共起語も自然な形で自然と入り込んでくるのである。

重要なのは関連語と共起語を調べて書き込むことではなく、あなたのサイトが取り扱うテーマやトピックの専門家にあなた自身がなる、そうでなければ専門家に力を借りるということだ。

rel="alternate" hreflang="x"をサイトマップでグーグルがサポート開始
★★★☆☆ 多言語・多地域向けのサイトで利用 (Official Google Webmaster Central Blog)

グーグルは、「rel="alternate" hreflang="x"」というHTML属性をサポートしている。この要素を使うと複数の言語または複数の地域を対象としてコンテンツを公開しているサイトでは検索ユーザーに適切なコンテンツを検索結果で表示させる手がかりにしてもらえる。

同等の機能を持つマークアップを、XMLサイトマップでもサポートしたことを今回グーグルは発表した。

http://www.example.com/en で英語のコンテンツを、http://www.example.com/de で独語のコンテンツを提供する場合は、サイトマップに次のように記述する。

<url>
  <loc>http://www.example.com/en</loc>
  <xhtml:link
    rel="alternate"
    hreflang="de"
    href="http://www.example.com/de" />
  <xhtml:link
    rel="alternate"
    hreflang="en"
    href="http://www.example.com/en" />
</url>
<url>
  <loc>http://www.example.com/de</loc>
  <xhtml:link
    rel="alternate"
    hreflang="de"
    href="http://www.example.com/de" />
  <xhtml:link
    rel="alternate"
    hreflang="en"
    href="http://www.example.com/en" />
</url>

詳細はヘルプドキュメントを参照してほしい(この記事を書いている時点では日本語版はまだ準備されていない)。ややこしかったHTML要素を使うよりは多少実装しやすそうではある。

グーグル学院でSEOを学んでみよう
★★☆☆☆ 日本語版が欲しい (Webmaster Tools Help )

「Webmaster Academy」(ウェブマスター・アカデミー)というウェブマスター向けの学習サイトを、グーグルが立ち上げた。

「Webmaster Academy」では、検索エンジンの仕組みやウェブマスターツールの使い方など、初級レベルのウェブマスターに役立つ情報を学ぶことができる。

英語版しかないのが残念だ。新米ウェブ担当者のために日本語版もぜひ公開してほしい。

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