モバイルサイト構築のユーザビリティいろは
5. モバイルFlashサイトの制作ポイント
5. モバイルFlashサイトの制作ポイント
近年、モバイルのFlashは多くのサイトで使用されていますが、Flashサイトは工夫次第で操作性の向上を得られる反面、制作側が意図していないところでユーザーが誤操作をしてしまうことが多く、制作の際には注意が必要です。連載の第10回では次の3点について紹介しました。
- モバイルのFlashサイトで経験する誤操作、ストレス
- メニューの開閉動作によるユーザビリティ比較
- フォーカスの違いによるユーザビリティ比較
復習携帯Flashの使いやすさを損なわない、携帯Flashサイトのユーザビリティ基礎(第10回)
IMJモバイルが実施したユーザビリティ調査結果では、モバイルのFlashサイトを閲覧したユーザーの多くが、Flashの誤操作によるストレスを感じていることがわかりました。特に「サイトが重くて閲覧を中止した」「誤って前の画面に戻ってしまった」「前の画面に戻ろうとしたら戻りたい画面に移動できなかった」「前の画面に戻るとページの一番上が表示され、使いにくかった」の4つは、調査で7割以上のユーザーがストレスを感じた原因に挙げています。
![Flashサイト閲覧時の経験](https://webtan.impress.co.jp/sites/default/files/images/blank.gif)
Flashサイト閲覧時の経験(単一回答)n=466
誤動作のいくつかは、左キーで「戻る」、右キーで「進む」といった、モバイル特有の操作性が要因にあげられます。こうした点のいくつかは、利用者の立場になってストレスなく操作できるか、テストで気づくこともできますので、ぜひ実践してみてください。
![フォーカスを戻そうとして、誤って前の画面に戻ってしまった](https://webtan.impress.co.jp/sites/default/files/images/blank.gif)
フォーカスを戻そうとして、誤って前の画面に戻ってしまった
また、調査からメニューはフォーカスで自動開閉するよりもクリックで開閉する方法が好まれることや、フォーカスを当てている場所を示す方法によるストレスに違いが生じることもわかりました。Flash制作時にはこれらも考慮しましょう。
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