圧迫面接は本当にある! “面接官のテクニック”に負けない対策 (応用編)
○今回のお悩み
制作会社でWebディレクターとして頑張ってきたT君ですが、この市況で仕事が先細ってきたため、今後の先行きを考えて転職活動を始めました。
大手ECサイト運営企業のWebディレクター職の書類選考に通過し、1次面談も現場のスタッフと意気投合し見事クリア! しかしながら2次の役員面接で厳しい質問の応酬で完全に萎縮……結果は不合格。答に困る意地悪な質問には、どう対応すればいいのでしょうか?
○サッチー先生のアドバイス
今年は100年に1度の不況だといわれ、雇用情勢も悪化しました。弊社エイクエントが9月にクライアント向けに行った景況感の調査によると、インターネット関連企業も同様に厳しい状況ではあるけれども将来展望は明るいと考えています。
そんな状況の中、正社員を募集している企業は非常に「強気」。そう、買い手市場なのです。採用企業は多くの応募者から短時間で適任者を選考するために、いろんな「面接のテクニック」を駆使します。
T君は今回、「ストレスをかけた面接(圧迫面接)」ですっかり言葉を失ってしまったようです。この圧迫面接は「緊張する状況において臨機応変な対応ができるかどうか?」を見極めるための「面接のテクニック」で、応募者数が多い大手企業がよく行うものなのです。多くは、面接官が候補者に対して威圧的で否定的な質問を投げかけ、その反応や対処をチェックします。
代表的な質問としては次のようなものがあります。
質問1必要な業務経験がないけれど、どうして応募されたのですか?
質問2弊社を不合格になった場合はどうしますか?
質問3Tさんなら、ウチでなくとも他の企業でもいいでしょう?
このような質問に答えるときに絶対忘れてはならないのは「応募の意志」と「3つの心構え」(下記)です。
心構え1冷静に(感情的にならない)
心構え2黙り込まない
心構え3言葉遣いはあくまでも丁寧に
上記ポイントをふまえた、前述の代表的な圧迫面接の質問に対する回答例は次のようになります。
回答例1企業の方針や業務内容を拝見して非常にやりがいがある仕事と感じて応募しました。足りない業務経験は先輩方から吸収し、補う意気込みがあります。
回答例2不合格になった場合、第一志望ですので非常に残念ですが、気を取り直して他企業への転職を考えます。
回答例3企業の方針や業務内容を拝見して、是非貴社で働きたいと思っています。
以上、文章で書くのは簡単ですが、言葉ではなく威圧的な雰囲気から、感情的になってしまったり、萎縮してしまったりすることも多いと思います。何度も言いますが、圧迫面接は「採用側のテクニック」です、過度に萎縮せず、しっかりとした応募の目的を持って、「対応できる度胸」を持つことが大切です。
余談ですが、過去に私が同席した面接で、候補者に社長が開口一番「君がウチに入ったら何のメリットがあるの?」と、威圧的な質問がありました。びっくりした私は思わず候補者の顔をのぞき込みましが、彼は非常に冷静で、自分が会社にとってどのように貢献できるかしっかりと話をしていました。彼は今もその会社で社長も信頼をおくマーケティングマネージャーとして活躍しています。
以上 次回は「はじめての面接」(番外編)です。
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