アクセス解析 Step by Step

アクセス解析ツールのコスト

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アクセス解析ツールのコスト

データの精度と同じくらい考慮しなければいけないのが、コストの問題である。各測定方式に応じた価格体系が提供されているが、すでにわかっているコストだけではなく、アクセス解析ツールを実際に導入して気づくコストについての考慮も必要だ。以下、各測定方式について、(初期費用)と(運用費用)に分けて説明する。

(1) サーバーログ取得型

(初期費用)

基本的にはソフトウェア買取型のものが多いので、まずはその部分が初期費用としてかかる。ただし、サーバーログ取得型のアクセス解析ツールの場合、ソフトウェアをインストールするサーバと、その解析ツールの設定を含めたセットアップ費用を考慮に入れておかなければならない。所期費用として必要な項目を大きく分けると、以下の3つがある。

  • ソフトウェア購入費
  • サーバおよび構築費
  • 解析ツールの設定費用

この中で特に注意すべきなのは「サーバおよび構築費」だろう。ログデータの容量が多いと、解析ツールを円滑に動かすためには相応のスペックが必要となる。また、複数サイト・複数サーバーのログを運用する場合、全体を合算したアクセス数を出すには、解析ツールの設定が複雑になり、ベンダーのサポートを受ける必要があるだろう。

(運用費用)

ソフトウェア買取型なので、その後の費用というのは基本的にかからないと考えてしまうかもしれないが、実際はそうでなく、以下のようなコストを考慮しなければならない。

  • ツールの年間サポート更新費用
  • サーバーの運用コスト
  • ロボット(クローラー)のメンテナンス
  • 新規の解析要件への追加対応

ツールの年間サポート更新費用については各ベンダーから見積りがあるだろう。しかし、ログデータの容量が多いと、想定していたようには解析マシンが動かず、スペック増強やマシンの入れ替えといったことまで必要になるかもしれない。また、ログデータの容量が大きくなり、当初想定していた解析保持期間のデータをもつために、ディスクの増強が必要になる可能性もある。これ以外に、前号で示したように「サーバーログ取得型」「パケットキャプチャリング型」の場合、ロボット(クローラー)のメンテナンスなど、正しくデータが取得できる環境を維持するために、無視できない運用コストがかかる可能性がある。

(2) Webビーコン型

(初期費用)

Webビーコン型の場合、基本的にはASPサービスでPVあたりの月額利用料金という運用費用のことが気にかかる。しかし、かかる費用はそれだけではない。まず初期費用から見ると、大きく以下の3つが挙げられる。

  • ツール自体の初期費用
  • タグ挿入コスト
  • 解析ツールの設定費用

Webビーコン型の初期費用で最も注意が必要なのは、タグ挿入コストだろう。今日のサイトのページ数は莫大なものがあるし、一方でページ管理を容易するためにCMSを導入している場合は、今度は必要なテンプレートにタグ実装の設定を行う必要がある。また、解析の要件次第ではあるが、必要なデータを取得するために、CMSやフォームなどWebサイトの動的な部分を修正する必要が出るかもしれない。

(運用費用)

上述のPVあたりの月額料金以外に、追加的に出てくる解析要件に対応するためのコストを考慮する必要がある。特に、Webビーコン型の場合、アクセス解析ツール側の設定と、タグの挿入という2つの作業を行う必要がある点は注意が必要だ。

  • PVあたりの月額料金
  • 新規の解析要件への追加対応(新規ページへのタグ実装と、そのためのサイト修正も含む)

(3) パケットキャプチャリング型

(初期費用)

「パケットキャプチャリング型は、費用が高い」と聞いたことがある人があるかもしれない。実際パケットキャプチャリングの場合、トラフィックを測定する設備一式を揃える必要があるため、初期費用が多くかかる。

  • ソフトウェア購入費
  • パケットキャプチャリングマシン・サーバーなど設備一式とその構築費
  • 解析ツールの設定費用

特に注意したいのは、ネットワークに影響が出ないよう慎重にパケットキャプチャリングの環境の構築を進める必要があるということだ。早めに自社のWebサーバー周辺の情報を開示して、正確な見積りを取得する必要があるだろう。

(運用費用)

運用費用については、サーバーログ取得型とかなり類似している。

  • ツールの年間サポート更新費用
  • サーバーの運用コスト
  • ロボット(クローラー)のメンテナンス
  • 新規の解析要件への追加対応

注意点も同様で、トラフィック増加時のサーバー増設などを特に考慮する必要があるということ、ロボット(クローラー)のメンテナンスのように正しいデータを取得するためにアクセス解析環境の維持管理が重要という2点には気をつけたい。

これまでコストについて述べたことを表にまとめると、以下の通りとなる。

 サーバーログ取得型Webビーコン型パケットキャプチャリング型
初期費用
  • ソフトウェア購入費
  • サーバー費
  • 解析ツールの設定費用
  • ツール自体の初期費用
  • タグ挿入コスト
  • 解析ツールの設定費用
  • ソフトウェア購入費
  • パケットキャプチャリングマシン・サーバーなど設備一式とその構築費
  • 解析ツールの設定費用
運用費用
  • ツールの年間サポート更新費用
  • サーバーの運用コスト
  • ロボット(クローラー)のメンテナンス
  • 新規の解析要件への追加対応
  • PVあたりの月額料金
  • 新規の解析要件への追加対応(新規ページへのタグ実装と、そのためのサイト修正も含む)
  • ツールの年間サポート更新費用
  • サーバーの運用コスト
  • ロボット(クローラー)のメンテナンス
  • 新規の解析要件への追加対応

このように一覧化してみると、サーバーログ取得型・パケットキャプチャリング型と、Webビーコン型で大きくコストのかかり方が違うことがわかる。だが、それと同じように注意していただきたいのは、どのツールも初期費用・運用費用ともに、見落としがちなコストの要素があるということである。解析ツールの選択・導入には、こうした要素を念頭に置いて進める必要があるだろう。

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