講座2 100キーワードを簡単に生み出すワザ
文:中田誠 監修:オーバーチュア株式会社
キーワードを設定する際にただ考えていても思いつかない場合も多く、また、1人で考えているとどうしても考えが偏りがちになってしまう。バランスの良いキーワードポートフォリオを作るには、各種の便利ツールを使うのが正しい。
キーワードアドバイスツール
http://www.overture.co.jp/ja_JP/rc/srch/tools/tools1.php
オーバーチュアが提供しているキーワード調べの基本ツールだ。調べたいキーワードを入力して右側の青い矢印をクリックすると、前月にオーバーチュアの提携パートナーサイトで実際に検索された関連キーワードが検索数の多い順に100位まで表示される。たとえば、「有田焼」を調べてみると、第2検索ワードとして「窯元」「販売」「通販」だけでなく、「激安」「アウトレット」など販売の価格特性や、「コーヒーカップ」「焼酎サーバー」などの商品名、「深川製磁」「錦彩窯」などのメーカーブランド名のような、ショップとして有効なキーワードが実際に検索されていることがわかる。
しかし、ここで終わってはもったいない。表示結果にあるキーワード「有田焼 窯元」をクリックしてみよう。さらに多くのキーワードの組み合わせを表示してくれる。このようにすれば簡単にキーワードを拾えるはずだ。
ただし、あくまでもショップのコンセプトや取扱商品をよく理解してキーワードを選定すること。安売りをしていないサイトなのにキーワードに「激安」を設定すると、クリック率は上がっても成約率は下がる。また、販売を目的としたショップであれば、直接販売に結びつきにくい「歴史(歴史を調べている人)」や、「陶芸(自分で焼き物をしたい人)」のようなワードを設定するべきではない。
ちなみに、キーワードアドバイスツールからメモ帳やエクセルにコピーして編集すれば、オーバーチュアの設定画面(キーワードと掲載の追加)に直接貼り付けられるので便利だ。
シソーラス(類語)検索
http://www.gengokk.co.jp/thesaurus/
言語工学研究所が提供するこのツールは、入力した単語に対して、同義語・広義語・狭義語などの関連するワードを表示してくれる。たとえば「陶器」と入力すると“同義語”として「陶」「陶磁」「陶磁器」や「瀬戸」「瀬戸物」「セラミック」が現れる。ショップの取扱商品のイメージにマッチするキーワードはどんどん取り入れよう。このツールが表示してくれる“広義語”はビッグキーワードの場合が多いのだが、たとえば「焼き物」という広義語に別のワードと組み合わせて複合語とすればOKだ。“狭義語”はスモールキーワードの場合が多いので、そのままでも複合語でも使える。このツールはとても便利なのだが、検索回数が制限されている。不便さを感じるようならば購入してしまおう。
入力間違いや表記揺れ
ツールを使わなくても簡単にわかるのが、打ち間違い(ミスタイプ)、漢字変換ミスや、表記の揺れだ。
打ち間違いは「Apple」を「Aple」とするような間違いだ。変換ミスは「陶器 有田焼」と入力しようとして「当期 有田焼」とするような間違いだ。こちらはパソコンに文字を入力して変換すると候補が表示されるので、そこから探すといいだろう。
日本語はひらがな・カタカナの違いや「表記の揺れ」が多いこともポイントだ。たとえば、オーバーチュアでは「豆腐」と「とうふ」は同じ単語だとみなされるが、「とうふ」「トウフ」「とーふ」「トーフ」は別の単語として処理されるため、すべてのワードを登録する必要がある。この他、日本語には送りがなの有無、「ー」(長音)の有無や、「ジャム」と「ジヤム」などの拗音(小さい仮名)、「らっぱ」と「らつぱ」などの促音(つまる音)による揺らぎがある。
これらの揺らぎは、すべてキーワードアドバイスツールに入力してみるといい。同じキーワードとして判断される場合には、同じ調査結果が表示される。別のキーワードとして判断されれば、それぞれキーワードとして登録すればいい。
キーワードの組み合わせを
うまく見つけるには、
ツールをうまく使うべし
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