「カラーミーショップ大賞2023」の大賞を受賞したかわしま屋さんは、前期比20%の売上高成長を達成しました。成功の秘訣は「愚直なコンテンツ作成」。河島代表が話す背景と取り組みがとても参考になります。
コンテンツ作成には商品知識、商品知識を得るには現場に行くこと
「カラーミーショップ大賞2023」大賞は『かわしま屋』 栄誉つかんだ「愚直なコンテンツ力」とは? | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/9725
「大賞」を受賞した「かわしま屋」を運営するかわしま屋の河島酉里代表に受賞要因や成長への取り組みを聞いた。2023年3月期の売上高は前期比20%成長しており、愚直にコンテンツを積み上げてきた取り組みが、成果につながっているという。
今回は「カラーミーショップ大賞2023」で大賞を受賞したかわしま屋さんの事例を紹介します。モールやカートサービスでの表彰は一般的になってきていますね。ショップの皆さんのモチベーション向上につながっていますし、我々は成功の秘訣を知ることができる機会なので、しっかり見ておきたいです。
――どんな取り組みが成果につながっている?
一つがずば抜けて成果が出たということはないと思います。記事を書いたり、動画を作ったり、SNSを使ったり、LINEを使ったりと、目新しいことではありませんが、一つ一つしっかり時間を取って取り組んでいることが、バランスよく伸びています。サイト内の記事をきっかけにサイトに訪れていただく方が一番多いと思います。
これぞコンテンツマーケティングといった感じです。何かしらのコンテンツを作ったとしてもすぐには効果が出ませんが、数が増えていろいろなチャネルから発信することでじわっと効果が出てきます。数値で測ることは難しいものの、コンテンツを発信し続けていたら良いことがあったということが実感なのでしょう。経営者の皆さんにもコンテンツの評価は難しいことと、効果が出るまでに時間がかかることは理解してほしい点です。
――コンテンツを作る際のこだわりは?
さほどすごいことをやっているわけではないと思います。ただ、昔からブログは続けています。資金がなかったのでコンテンツを作るしかなかったとも言えます(笑)。生産者に会いに行ってお話を聞くと、人生をかけてモノ作りをしているので、一言一言がすごく深かったり、重かったりするので、それをしっかり伝えられるように気を付けています。
成功した方々は同じようなエピソードが多いですよね。「時間があるときに○○をやったからうまくいった」という話。コンテンツを発信していることもあれば、ひたすら商品説明文を書いているとか、商品画像にこだわるなど。自らの経験から売れる流れがわかってきて、それが広がっていった感じなのでしょう。
もう1つの売れた理由は「現場に行ったこと」。商品そのものがわかっていないとコンテンツにできませんし、説明もできません。売ろうと思ったら商品のことをよく知ること。これは共通のようです。
今週の要チェック記事
Amazonも始めた生成AIのレビュー活用。買い物体験の向上につなげる米国の家電EC大手の導入事例 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11372
記事中では「商品レビューに頻出するポジティブなキーワードが生成AIによって強調」と説明されています。AIが最初から書くわけではないということ。
「Amazonを不正利用された」──SNS上で報告相次ぐ 「二段階認証を突破された」などの声も | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/14/news152.html
3期以上連続増収の秘訣1位は「発生コストの最適化」が5割、2位は「商品ラインナップの見直しや分析強化」で46.8% | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11359
売り上げが伸びても利益が出ないといけないですから、仕入れコスト削減は重要ですね。
「Amazon」「楽天市場」に引けを取らない自社ECになる! 売れているECサイトが必ずやっているカゴ落ち施策と入力フォーム改善策を解説 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11061
自社ECではできないこともありますが、できるだけやっておきたいことばかりです。これだけで売り上げアップが期待できます。
ECサイトのSEO 評判と人気を高め商品ページを上位表示する | ボーディー
https://www.bodhi.co.jp/ecommerce-seo
冒頭の記事と関連して。「肯定的な評判を集めるための施策は休むことなく続ける」、これです。
最安350円からの置き配専用配送サービス「置ToC」とは? 「日時指定なし」「再配達なし」ルールで安価な配送料金を実現 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11367
読み方は「おいとっく」。置き配が当たり前になりつつあるので良いサービスかも。
ECサイトを超えて接点を増やす!“縁”を広げるために取り組んできたこと | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/40670
ECでもリアルなつながりが重要です。そのためには発信することですね。
今週の名言
163. 「シュートを打て!」 国内アイスホッケー選手が海外に行ったときに直面しがちな課題 | 三浦優希
https://note.com/yukimiura36/n/n53eb46824403
試合でシュートを打てるようになるためには、とにかく練習からシュートにこだわらなければいけません。それ以外、方法はないです。
コンテンツを作成できるようになるにはコンテンツを作ること。良いコンテンツを作るには日ごろから良いコンテンツを意識すること。簡単に何かができるということはないですよね。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「カラーミーショップ大賞2023」受賞のかわしま屋。売上20%アップの秘密は「愚直なまでのコンテンツマーケティング」【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ
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