MMD研究所はコロプラが提供するインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」と共同で「2020年5月新型コロナウイルスにおけるEC利用動向調査」を実施した。
調査結果によると、2020年5月は3月以前と比べて総合EC(モール)利用者、ネットスーパーの利用者はともに約3割増加した。調査対象はスマートフォンを所有する18歳~69歳の男女2,128人。期間は2020年5月13日~5月18日。
緊急事態宣言以降は実店舗での買い物が減少
調査対象者全員に緊急事態宣言発令以降に買い物に変化があったか聞いたところ、「実店舗に買い物に行く回数を減らした」(43.1%)が最多。「店舗の消毒液を必ず使うようになった」(41.4%)、「スーパーに買い物に行く際に、混雑時間を避けた」(35.1%)が続いた。
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緊急事態宣言後、買い物の仕方の変化について(n=2,128/複数回答可)(出典:MMD研究所)
上位3項目を年代別に見てみると、どの項目でも50代、60代の割合が多い。「実店舗に買いに行く回数を減らした」は50代が42.5%、60代が49.6%。「店舗の消毒液を必ず使うようになった」は50代が47.2%、60代が49.4%、「スーパーに買い物に行く際に、混雑時間を避けた」は50代が39.9%、60代が45.1%だった。
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緊急事態宣言後、買い物の仕方の変化について(年代別)(出典:MMD研究所)
モールの利用は約3割増加。10~20代が最多
調査対象者のうち「総合EC(モール)を利用している」と回答した人(n=1830)に、2020年3月以前と比べて利用頻度に変化があったか聞いたところ、「増えた」「やや増えた」と回答した人は31.6%。増えた割合を年代別で見ると10~20代が36.8%で最も多く、一番割合が低い60代の27.5%と比べると9.3ポイントの差があった。
「あまり変わらない」は62.2%。「減った」「やや減った」は6.3%だった。
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2020年3月以前に比べて総合EC(モール)の利用頻度について(年代別)(出典:MMD研究所)
ネットスーパー、10~20代は約5割が利用増加
「ネットスーパーを利用している人」と回答した人(n=119)に、2020年3月と比べて利用頻度に変化があったか聞いたところ、「増えた」「やや増えた」は38.6%。増えた割合を年代別に見ると、最多は10~20代で58.8%。60代の20.6%と比べて38.2ポイント差だった。
「あまり変わらない」は51.3%。「減った」「やや減った」は10.1%だった。
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2020年3月以前に比べてネットスーパーの利用頻度について(年代別)(出典:MMD研究所)
モールは約半数が「今後も利用する」
総合EC(モール)またはネットスーパーを利用している人に、「今後インターネットで商品を購入するか」を総合EC(モール)、ネットスーパーそれぞれについて聞いた。
総合EC(モール)は「今後も購入すると思う」が55.6%、ネットスーパーは「今まで通り購入頻度は変わらないと思う」が54.3%。
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今後のインターネット購入について(n=1,836)(出典:MMD研究所)
書籍やおもちゃはネット、食品は実店舗の購入が多い
総合EC(モール)またはネットスーパーを利用している人に、直近3か月の商品購入についてインターネットと実店舗どちらの利用が多いか聞いたところ、インターネットで購入が多い商品は「書籍」(37.4%)が最多。次いで「ゲーム、おもちゃ」(30.3%)、「家電」(28.4%)。
実店舗で購入が多い商品は「食品」(85.5%)が最多で、「ティッシュ、トイレットペーパー」(76.6%)、「紙類、マスク以外の日用品」(76.4%)と続いた。
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直近3か月以内の商品の購入場所について(n=1,836)(出典:MMD研究所)
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オリジナル記事:総合ECモールの利用者は約3割増加。「実店舗の利用回数減らした」は43%【新型コロナウイルスにおけるEC利用動向調査】
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