「楽天市場で解析すべき項目」を理解することは必須です。なぜなら、それの理解なくして、楽天市場の検索結果対策「楽天SEO」は語れませんし、上位表示はめざせません。
楽天店の解析がわからず、月商約2億円から4000万円以下になったケースもある
ピーク時に月商約2億円を売り上げていたECサイトが、2年後には月商4000万円以下まで落ち込む。
これは、以前当社のクライアント先で、まったく分析をせずに楽天市場店を運営していたときの売り上げなどの状況を示したものです。2010年の1月を境に売り上げが下がり続けました。「楽天市場で解析すべき項目」を理解していないと、このような最悪の状況を食い止めることができなくなる可能性があります。
分析をやっていない会社の例
最近の楽天市場では、毎月お買い物マラソンやスーパーセールといった企画が開催されるようになりました。楽天市場に出店している店舗では、月1回のセールのためにあくせくと動いている店舗が多いのではないでしょうか。
楽天市場ではセールが行われると流通額が上がります。セール前と後では、楽天ランキングの変動や検索順位の変動が一気に起きますし、また楽天サーチ(楽天市場内の検索)のアルゴリズムは日々変わっています。
ジャンル(カテゴリー)によって、アルゴリズムが異なるということも見受けられるなど、楽天市場側もモール全体の売り上げを伸ばすために、アルゴリズムに関しては定期的に見直しをしているのです。
楽天市場の重要14項目を押さえて楽天店の運営状況を“見える化”しよう
私は17年間ECをやっていて、2007年にオープンしたレディースアパレルブランドGRL(グレイル)の元代表で、楽天市場店の運営やECの運営の大変さを知っています。
日々やることは多いし、作業に没頭し気付いたら夜中ということも数えきれません。分析する時間までないということも理解しています。
コンサルティングをしている店舗を見ていると、「月1度のセールに振り回されているのでは」と感じています。しかし時間がないからといって、分析を怠るといまの楽天市場店は間違いなく売り上げが減少していくでしょう。
通常、楽天市場に商品を出品した後は、商品画像やタイトルやキャッチ、説明文はそのままの店舗が多いのが実情です。登録したデータが正しければ、検索にヒットし売れることでしょう。またはメルマガや既存顧客から購入されるかもしれません。
しかし、新商品を出品し最初の方は売れていたけど・・・その後は低迷して売れなくなったりするのはなぜでしょうか? それは楽天市場のアルゴリズムの変化が影響している可能性が大きいのです。
楽天市場内にはアクセス分析機能がありますが、非常にわかりにくくて使いにくい。そのため、当社はコンサルティングという職務上、分析をすることが重要になります。EC会社の経営者、現在はコンサルタントという立場から選んだ分析ツールが「セカンドブレイン」です。
楽天市場のアクセス解析以外の解析システムを利用すると便利です
「セカンドブレイン」を使うと、楽天市場の見るべきすべての分析項目が1クリックでダウンロードできます。解析レポートの項目数は全14項目。もちろん楽天市場内の分析機能でも分析できますが、とても大変で時間がかかる。「作業効率」をアップし、分析結果からどんな対策を打つのか検討することに考える時間を割くようにしたいものです。
この14項目は楽天市場の店舗を分析する重要なものですので、要チェックです。
- 月次KPI
- 日次KPI
- アクセス分析
- 広告効果分析
- 月次店舗分析
- 日次店舗分析
- 商品別売上高
- 商品ページランキング(PC)
- 商品ページランキング(モバイル)
- 商品ページランキング(スマホ)
- カテゴリページランキング
- 検索キーワード(PC)
- 検索キーワード(モバイル)
- 検索キーワード(スマホ)
楽天市場の運営で重要なことは、担当者が朝一にこの14項目すべてに目を通すことです。この行動を習慣化することで、次のようなことができるようになります。
- 「月次、日次KPI」で、日々の動向が分かります。
- 「アクセス分析」で、商品別売上高、商品ページランキング、検索キーワードなどがチェックできます。
- 「広告効果分析」で、広告スケジュール、広告と売上の相関性が“見える化”できます
- 「月次、日次分析」で店舗全体の数値を把握します。
- 「商品別売上高」で、売り上げに貢献している商品をチェックできます。
- 「商品ページランキング」で、デバイスごとに商品の詳細が確認できます。
- 「検索キーワード)」で、デバイスごとの検索キーワードタイするアクセス数をチェック。PCのお客とスマホのお客の検索キーワードが違うので要チェックです。
セカンドブレイン 解析レポート例
ポイント① 新商品を投入してから1週間は徹底的に解析
新商品を投入すれば、ページの良い場所に露出され、メルマガを配信するため、自然とアクセスが増えます。しかし、アクセスは伸びるのに、売れないということは何かが良くないのです。すぐに見直す必要があります。
ポイント② 急に売れ出した商品を発見する
ネット販売で良くあることですが、テレビや雑誌で紹介されて一気に検索が増えたり、大きなトラフィックを抱えるどこかのサイトにリンクされる場合。アクセスが急増するわけなので、その動きをとらえて商品ページに対策をすることが重要です。
ポイント③ クリックされないバナーやページの改善
時間は有限です。ネットショップの運営では無駄な作業をなくすことも重要です。そのためにもデータから、クリックされないバナーやページを見つけだして、改善していきましょう。
今回のまとめ売れない商品は何かしら問題があります。毎日朝一番に分析することが重要です。商品データを日々、変えていくこと。これが楽天市場というモール内で伸びていくために必要なことなのです。
商品を出品したらそれで終わりではありません。分析を行い、商品データが正しいのか? 継続的に分析をしていきましょう。
コンバージョンの高い商品を見つける
私自身、セミナーでもいつも「今の時代のサイトデザインはお客さまが迷わず帰れればいい!」と常々言っています。
重要なのは分析であり、自社サイトや商品ページにどのようにお客が訪れたのか、徹底的に分析することです。これがWebやECにおいて非常に重要です。分析することで、その日やるべき施策が分かるわけなのです。
次回は「楽天市場の検証・効果測定のやり方」を解説します。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:楽天店の“見える化”が繁盛店への第一歩。習慣化すべき3つの分析&実行ポイント | 「楽天市場」で繁盛店になるための実践講座 | ネットショップ担当者フォーラム
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