ターゲットを包括する「サイトのプラットフォーム化」とは〜MS-Japanのオウンドメディア活用インタビュー | ネットPR.JP

ネットPR.JP - 2014年5月20日(火) 12:07
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MS-Japan_201405

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会計・法律分野の人材紹介ビジネスを展開するMS-Japan様では、会計業界の情報ポータルサイト『カイケイネット』や法律関連の転職・求人サイト『リーガルネット』などを通して、有資格者と企業を結ぶ、きめ細やかなマッチングサービスを提供されています。
人材紹介業という性質上、常に最重要課題として上がるのが人材の確保。そのために競合他社が転職に特化したサービスを提供するなか、同社では資格取得前から転職、独立までターゲットのライフサイクルを貫くプラットフォームを目指し始めました。
この革新的な取り組みの狙いとは、そこでオウンドメディアをどのように活用しているのか、経営企画室マネージャーの有山智規氏にお話を伺いました。

KAIKEI NET

認知度の向上を促進する「人に教えたくなる」コンテンツ ――オウンドメディアに力を入れるようになったのはいつ頃からですか?

6年ほど前になります。ちょうどその頃、当社では自社サイトや業務システムを改善していこうという動きの中、Excelシートを使ったメールのやり取りから、サイト上でエントリーが完了する仕組みに変えようという話になり、サイトのリニューアルを行いました。Webメインのオウンドメディアに力を入れ始めたのはその頃からですね。

現在の運営体制については現場から上がってくるコンテンツの管理から、サイトの企画・制作までを経営企画室で管理しています。

――コンテンツの企画や制作はどのように行っていますか?

当社がアウトプットできる情報はもちろんですが、ユーザーが知りたい情報や業界のトレンド情報も、アクセス解析やSEOの流入ワードを参考に選んでいます。

業界のメインワードである「求人」「転職」以外にも、例えば「年収」や「資格試験」といったワードを意識して使用し、自社で更新できるCMS(コンテンツマネジメントシステム)を活用しながら少しでも流入が増えるよう工夫しています。時事的な話題やトレンドは日々移り変わるので、改善は常に必要ですね。

そうしたタイムリー性が結果として顕著に現れた経験もあります。司法試験の結果発表後にキーワードで「結果発表」と入れた時は、一時的にニュース検索でトラフィックが急増しました。また、ちょうど「派遣切り」という言葉がトレンドになっていた頃に、当社の人事コラムがYahoo!トピックスに取り上げられたこともあります。その時はサーバーがパンクするほどトラフィックが集中しました。

――資格試験の情報や業界動向なども人気がありますか?

試験や仕事に直接かかわる情報もそうですが、読んだ方が「へぇ~」となるような面白い情報の方が反応としてはいいですね。

ポイントとしては「人に教えたくなる情報」です。興味を持たれやすい情報を主軸に置くことで、ソーシャルメディアで広くシェアしてもらう。そういった情報の流通ができると、我々としても狙い通りという感じです。

Twitterなどもサイトの認知度を高めるための接触ツールとして利用しています。普段からタイムラインで『カイケイネット』などの言葉を目にしていただくことで、いざ転職する時に検索でヒットすれば「あ、あのサイトだ」と意識してもらえる。ですからKPIとしても、Twitterからの流入やフォロワー数などは毎月計測しています。

サイトを充実させるキーポイントは「現場からの声」 ――サイトリニューアル後の反応について教えてください。

リニューアルをしたことでPV数やエントリー数のアップといった利用者側の反応もありましたが、もう一方で社内の意識にも顕著な変化が現れました。

サイトに掲載する記事は、外部のライターへ依頼する記事と社員が担当する記事の2パターンがありますが、社員にとってコラムの執筆は本業ではありません。そのため最初のうちは正直、社員の協力を得るために苦心したところもあります。

外部の記事はトレンドの取り入れ方なども上手いですが、やはり転職の情報は本職である自社の社員が書いた方が精度は高い。そこで、彼らが書いた記事がどう集客につながったか、数値を交えてその効果を伝えていったのです。すると、徐々にやりがいを持ってもらえるようになり、いまでは一部の担当社員については率先して意見を上げてくれるまでになりました。

――よりよいサイト作りのためには、情報源である現場とのスムーズな連携は欠かせない?

そこは大きなポイントですね。もともと当社は、社員同士の距離が近い会社だと思っています。東京本社の場合は70名くらいの人数がワンフロアで働いているので、何かあると皆で集まって相談していますし、定期的な会議も行って密なコミュニケーションを図っています。

またコラムの作成に関しても、外部に依頼したプロの記事を見て「こういう風に書くと面白いね」と皆で相談し、良いところは社内のナレッジとして取り入れることでコラムを担当する社員の参考にもしています。

社員たちの努力によって更新頻度が上がり、少しずつ成果が出てくるにつれて、経営側の理解も進むなど、全社的な信頼関係も確実に築かれてきています。こうなるまで5年ほど、根気よくやり続けてきたことで、オウンドメディアをポジティブに使おうという意識が自社内に芽生え始めたのは嬉しいですね。

>>次ページ「従来の転職サイトから、業界に根差したプラットフォームへ

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