TikTok Shop「使いたくない」が8割超。SNSでモノが売れない最大の理由は?【ノウンズ調べ】
ノウンズは、同社が提供する「Knowns 消費者リサーチ」において、「TikTok Shopに関する意識調査」を実施した。全国の一般生活者999名を対象に、認知度や今後の利用意向などを聞いている。
TikTok Shop
TikTokアプリ内で動画やライブ配信を見ながら、そのまま商品を購入できるEC・ショッピング機能。2025年6月30日に日本での提供を開始した。
「TikTok Shop」の認知度は2割弱、利用意向も低調

まず、「TikTok Shopというサービスを知っているか」を聞くと、「はい」は18.0%、「名前だけを聞いたことがある」は20.9%で、「知らない」という人が半数以上を占めた。

TikTok Shopのような「SNSアプリ内で買い物が完結する機能」について、今後の利用意向を聞くと、「あまり利用したいと思わない」が47.0%、「全く利用したいと思わない」が35.9%で、多くの人が消極的に捉えていることがわかった。

今後購入してみたい商品やサービスとしては、「食品・飲料」「ファッション」「美容・スキンケア」が上位3つに。いずれも生活に密着したカテゴリであり、“日常使い”の商品がSNSショッピングとの親和性が高いようだった。
SNS内ショッピング、購入をためらう理由は「案件感の強さ」

続いて、商品・サービスを「買いたくなる」と感じる投稿の特徴を聞くと、「商品の使い方・使用感がリアルに伝わっている」が最も多く、ついで「短時間で要点がまとまっていて、内容がスッと入ってくる」「そのまま商品ページに遷移できて、購入までがスムーズ」と続いた。

どんなインフルエンサー・クリエイターの発信なら購入意欲が高まるかを聞くと、「実際に使ってレビューしている人」「専門性の高い人」「フォローしていて日頃から信頼している人」が上位に。フォロワー数の多さや有名度ではなく、“本音”でレビューしているかどうかがユーザーからの信頼を左右するようだ。

動画視聴中に購入をやめた経験がある人に理由を聞くと、「投稿の“案件感”が強く、信頼できないと感じた」「価格が高い・コスパが悪いと感じた」がトップに。「動画は良かったが自分には不要」「実際に手に取って確かめたい」という意見も多く、購入に至るまでの心理的ハードルの高さが浮き彫りとなった。
調査概要
- 【調査期間】2025年7月1日〜7月2日
- 【調査対象】全国の一般生活者/999名
- 【調査方法】Knowns 消費者リサーチを通じたインターネット調査
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