事例紹介 - キーワード分析で消費者のニーズを掴む、「ディノス」の Google Analytics 活用法 | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2009年6月10日(水) 18:07
このページは、外部サイト Google Analytics 日本版 公式ブログ の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「事例紹介 - キーワード分析で消費者のニーズを掴む、「ディノス」の Google Analytics 活用法」 からご覧ください。
2009 年 6 月 10 日
Posted by Analytics チーム

家具、生活雑貨からファッション、健康グッズまで、家にいながら好きな商品が手に入る通信販売。その大手で、カタログ・テレビを中心にインターネットでも幅広く通信販売を手がける株式会社ディノスでは、自社サイト内のユーザーの行動を 分析することで、いま新たなニーズを掴もうとしています。

ディノス オンラインショップのホームページ



















生ログ解析から Google Analytics の導入へ

ディノス インターネット本部 インターネット部 チーフの井筒秀樹氏は 8 年前からインターネット部に所属し、 2001 年から自社サイトの改善を進めるため、アクセス解析をスタートしました。

「当初は生ログを集計し、社内レポートを作成して情報を共有していましたが、トラフィックが増えたことにより、かなりの労力が必要になってきました。そろそろ有料のアクセス解析ツールの導入を検討しようと思っていたころに、ちょうど Google Analytics のリリースがあったんです」

数あるアクセス解析ツールの中から井筒氏が Google Analytics を選んだ理由は、高度な集計が無料でできるという点でした。

「そもそもアクセス解析を導入したからといって、直接売り上げが発生するわけではありません。実際、それをどう活かすか、説得材料がないと導入が難しいという土壌がありましたね。その点、 Google Analytics は無料なので、社内の抵抗も少なく、導入のハードルが低いことが魅力でした」


アクセス解析に現われたユーザー行動を分析し、サイト内容の改善につなげる

ディノスでとくに活用しているのが、 Google Analytics を使った広告効果の改善の部分です。アクセス解析のデータを集計し、出稿するキーワードを精査して、広告の費用対効果の改善に努めているといいます。
以前は自社のサイト内検索で入力されたキーワードを分析し、それをもとに広告出稿を行っていました。しかし、それではロングテールのキーワードを購入するまで至りませんでした。

「リスティング広告は、多くのキーワードを買ってCPCを下げる施策が必要なため、実際にユーザーが検索エンジンで入力する細かなキーワードを拾う必要があるんです。 Google Analytics のキーワード分析のレポートを見て、正直、お客さまがこんなバリエーションで検索しているのかと驚きましたね。そして、弊社サイトに訪れたユーザーが検索したキーワードを、自動的に広告出稿するシステムをつくりました。

さらに、キーワード分析を重点的に見ることにより、面白い発見もありました。たとえば、『テレビ台』というキーワードに対して、人間の頭だと『通販』『販売』という関連語しか思い浮かびませんよね。でも、実際にキーワードを見ると『幅○センチ』と検索している人が意外に多く、頭では思いつかない発見がありました」

さらに、アクセス解析から、サイト内検索の離脱率が高いことを発見。それを解消するため、ユーザーの検索結果に、関連キーワードを出す仕組みを新たにつくり出しました。

「たとえば『ブーツホルダー』で検索したとき、『ブーツスタンド』『シューズキーパー』といった近い言葉を出すことにより、離脱率を下げるとともに、希望の商品にたどり着きやすい工夫をこらしています。また、カテゴリ内で検索が多いキーワードを、新たなカテゴリとして追加したり、ユーザーの欲求を汲み取るのにキーワード分析が非常に役立っています」


キーワード分析で変わる商品ラインナップ

井筒氏が所属するインターネット部では、カテゴリごとに分類したキーワード分析レポートを作成し、マーチャンダイザーに渡して商品のラインナップづくりにも活用しています。

「レポートを見ると、アクセスが多いのにコンバージョンにつながっていないキーワードが分かるんですね。たとえば、『お弁当箱』もそうでした。そこでマーチャンダイザーに相談して仕入れを増やしてもらったところ、コンバージョンレートがぐんと上がりました。他部署との連携が図れた良い例ですね」

キーワード分析の結果は、インターネットの商品ラインナップだけでなく、カタログの誌面にも徐々に影響を及ぼし始めたといいます。

「ガーデニング商品の担当者が、ネットを意識したカタログづくりを始めたんですね。他社で扱っていない商品を揃えるのはもちろんのこと、 SEO を考慮した商品名や説明文をつくるようになったんですね。するとその甲斐あってか、ガーデニング商品に関してはインターネットの受注比率が特に上昇しました」

またディノスのサイトでは、基本的にカタログの商品を掲載するスタンスでしたが、検索からの流入が多い商品を“ウェブ限定”として紹介する試みも始まっています。さらに、ウェブでその商品の評価が高ければ、次はカタログで紹介。“ウェブからカタログへ”という従来とは異なる新しい流れも生まれてきています。

「 Google Analytics の導入によって、従来の CPA だけでなく、直帰率や滞在時間もキーワードの精査に使用できるようになりました。キーワード解析で、消費者のニーズがリアルタイムで分かるだけでなく、ユーザーが何を求めているかという仮説思考によるマーケティングができるようになりました」















井筒秀樹様
インターネット部 チーフ
インターネット本部
株式会社ディノス
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

アーンドメディア
「トリプルメディア」の 1 つ。ユーザーの「信用・評判・共感」を得るためのメディ ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]