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世界の広告業界トップは年頭に何と言っているか。」 からご覧ください。
デジタルインテリジェンスのフェースブックページに掲載した内容ではあるが、このブログにも上げておきます。
WPPのトップが年頭にどんなことを発信しているかです。
今年68歳になるWPPのCEOマーチン・ソレルが「既存のマーケティング業界から、離脱」を新年から発表している。
IT投資を通して、いわばデロイトやアクセンチュア、のITコンサルティングの領域すらを上回る意気込みだ。
サー・マーチン・ソレルは一代でWPPを世界一のマーケティング・ホールディング会社に育てた事がすでに凄いことだが、エージェンシー(広告会社、と呼べない)が、どこを目指すべきか、CEOとしてリーダー自ら、くっきりとした指針と言葉を使って声明発表し、買収の基軸を打ち出せる事に敬服する。
日本の広告業界社長から、こんなセリフが聞けるだろうか。
この紹介原稿の中身を打ち出せないどころか、「読めない」「理解できない」「解ってない事がわかっていない」という状態であるのを感じる。
==旧来マーケティング業界からの離脱==
http://www.adexchanger.com/agencies/martin-sorrell-qa-wpp-will-broaden-its-tech-footprint/
======以下、AdExchangeインタビュー記事からの抜粋=======
世界の6大ホールディングカンパニー(WPP, Publicis, IPG, Omnicom, Dentsu, Havas)は業界区分では「広告」会社として登録されているに違いないが、今や広告と、遥かに言えない業態に変化してしまっている。
「我々ビジネスは、過去5年に、超劇的な変化を起こした、残念な事は、まだその事実が理解できるレベルの人が、業界内に少ない事だ」
と、マーチンソレルが述べた。
2012年末、$70million 投資でブエノスアイレスのGlobant社の
株式20%を取得。社員2500人の大半が「技術者」である会社を買収した。驚くことに、この会社は、メディアバイイングなどの
アドテクノロジーを直接開発している訳ではない。
(企業のイントラシステム開発、データベース構築、モバイルインテグレーション等)
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Q:トラディショナルマーケティングの領域に留まるか、
それとも(まるで)デロイトやアクセンチュアのような
テクノロジーコンサルの領域に踏み込むつもりなのか?
マーチン・ソレルAnswer:
デロイト、アクセンチュア以下だが、SapientNitroや、
http://www.sapient.com/
Cognizants以上だと確信する。
http://www.cognizant.com/
これまでのエージェンシーは通常CMOをターゲットとしていた仕事が、
徐々にCIO、インフォメーション・テクノロジー向けに変化しているのは明らかだ。
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Q:アルゼンチンのGlobant社 株式取得の件についての、説明を。
A:業界全体の課題だが、どうもクリエイティブや芸術的な目線のみでビジネスを評価したがる。
どちらかと言えば、技術的視点では、評価されない傾向がある。WPPは違う。
今回資本提携したGlobant社は2500名もの技術者をラテンアメリカとUK方面に抱えている。
24/7社を買収して以来、独自技術としてWPPトレーディングデスクのXAXISに注入した。
独自独占技術で、我々にしか見えないインサイトをレバレッジに、クライアントの中に蓄積されているデータを、より意味のあるものに仕上げていく。
Sapientを見るが良い、技術会社が、Above the lineのクリエイティブ会社(Nitro)を買収したではないか。
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Q:でも、あの事例は、クリエイティブ良い人材が、飲み込んだ技術系から追い出されてしまっただけでは?
A:SapientNitroは、確かにそのケーススタディとなってしまった。
WPPでは新たな試みとして、
Globant(アルゼンチン会社)の技術をを、JWTや、Y&R、Kanterへの注入を試みている。
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Q:WPPトレーディングデスクのXAXISはメディアバイイング会社同士の中で、横断的な機能を司るのか。
A:Xaxisは現在14カ国に拡大中で、中国にも進出できている。
これほどのトレーディング(技術)デスクを横断的に持つ競合は
Havasがほんの小規模で後続しているだけで、他は無いだろう。
成功の可否は、WPPの特許とも言えるこれらのツールをクライアントがどれだけ使うか、で計ってもらえればいい。
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ラテンアメリカは、2014年にFIFAワールドカップと、2016年にリオデジャネイロでのオリンピックが決まっている。
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マーティンは別のインタビューで、WPPが24/7を買ったころから、考えが急速に変わったと言っている。
ああ、あのころなんだな・・・と今にして思う。
「デジタルが自分たちのビジネスを変えてしまっている」ことに対する理解を、今の経営はしっかりしているか・・・。
デジタルの知見は、それまで素人だった者が改めて追いかけて何とかなる時期はもう5~6年前にとっくに終わっている。
デジタル広告にももう15年以上の歴史があり、膨大な知見の積み上げがある。
最初は単にネット広告で始まったものは、デジタルマーケティングとマーケティングテクノロジーの理解という実にたいへんな勉強と実践によってでしか身につかないレベルになってしまった。
そうしたことへの理解も何もない者が経営することは全くもってナンセンスだ。